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部下にどこまで任せていい?【人を動かすリーダー力】

Text:新 将命

部下に仕事を任せるなら「十分に任せる」

パナソニックの創業者の松下幸之助(まつしたこうのすけ)氏は、「仕事は思い切って任せることだ。任せることによって、自分でいろいろ考え工夫するようになり、持てる力が十分発揮され、成長もしてくる」ということを言っていました。

ところが、上司は部下に任せているつもりでも、上司が思っているほど部下は任されているとは感じていないものです。

したがって、リーダーが部下に仕事を任せるときには、「任せるなら、十分に任せ切る」を心がけることが重要となります。

上司が部下に任せ切れないのは、部下の失敗が心配だからです。

その心配の中には、もし部下が失敗すれば、任せた自分にも責任が及ぶという不安と恐れもあるはずです。

しかし、そんなケチな根性では、部下を成長させることはできません。

経験のない部下のやることは心配で見ていられないでしょうが、それでも我慢して任せるのがリーダーなのです。

下図の「部下への仕事の任せ方の5段階」を参考に、部下に仕事を任せていきましょう。

繰り返しますが、部下に仕事を任せたら、任せ切ることが原則です。

あとは、決定的に間違ったやり方をしているとき以外は見ているだけにとどめなければなりません。

上司の余計な介入は、部下にしてみれば「なんだ、結局、任せてくれないんだ」と、上司に対する不信感、失望感さえ生んでしまうものです。

【出典】『面白いほど役に立つ 図解 人を動かすリーダー力』
著者:新 将命  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
新 将命(あたらし まさみ) 株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長。1936年東京生まれ。早稲田大学卒業。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。現在、ライザップグループ株式会社など数社のアドバイザーを務める。「伝説の外資トップ」と称され、“実論”にもとづいた独自の経営論・リーダーシップ論には定評がある。


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