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部下の評価のポイントは何?【人を動かすリーダー力】

Text:新 将命

公平な評価は「ファクト評価」「他人の評価」も参考に

部下の不満の多くは、「評価」に関することだと言われますが、そもそも人が人を評価するというのは、それほど簡単なことではありません。

評価を誤る原因は、先入観にあります。

「彼は挑戦心がないから」、あるいは「彼はできるやつだから」と、先入観で評価することは、どちらも部下のやる気を奪う評価の仕方です。

公正な評価とは、「ファクト(事実)」に基づいた評価でなければいけません。

ファクトとは「プロセス+結果」です。

結果は、単に運が良かっただけということもあります。ですから、プロセスを合わせて評価する必要があるのです。

プロセスの点検は部下の成長を促します。

評価は、プロセスにまで目を配って行なうことを心がけるべきです。

一方、ファクトだけでは評価できないこともあります。

私の社長時代のことです。私は、2人の課長のどちらかを部長に昇格させようと考えていました。

ファクト評価は、ほぼ差がありません。

迷った私は、あれこれ2人に関する情報を集めました。すると、2人の人物評がいろいろ耳に入ってきました。私はこの人物評で人事を決めました。

周囲の人物評は、五分五分程度であれば人事評価の参考とはなりませんが、90%の衆目が一致するのであれば、軽視するべきではありません。

評価はファクト評価が基本ですが、人物は「衆目の一致」する評価であれば、参考意見として取り上げるべきです。

【出典】『面白いほど役に立つ 図解 人を動かすリーダー力』
著者:新 将命  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
新 将命(あたらし まさみ) 株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長。1936年東京生まれ。早稲田大学卒業。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。現在、ライザップグループ株式会社など数社のアドバイザーを務める。「伝説の外資トップ」と称され、“実論”にもとづいた独自の経営論・リーダーシップ論には定評がある。


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