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気が合わない相手とも団結できる魔法【白魔法の心理学】

Text:渋谷 昌三

気が合わない相手とも団結できる魔法

互いの共通の敵を設定することでライバルが強力な仲間に変身

自分の周囲にライバルのような存在で、気が合わないと感じている人物がいることがあります。実力は自分と似たり寄ったりで、互いに意識し合い、正直なところ「負けたくない」と思っています。

そんな人と組まされて、あるプロジェクトを進めなければならない状況になったとしましょう。互いに勝ち負けにこだわりすぎて、肝心の仕事の進行の妨げになることは避けなければなりません。

そこでうまくやっていくコツは、二人にとって共通の敵と思える人物を設定してしまうことです。 敵は得意先のちょっといじわるな管理職とか、部署内にいるいつも部下を見下している上司などでいいのです。「アイツの鼻をあかしてやろうよ」と共同で闘う作戦を練るわけです。二人で力を合わせて仕事を成功させて、その人物を見返してやるために協力関係を結ぶのです。

人には自分と似ている人を好きになる性質があり、好きなものや趣味が同じ人を好きになりやすいのです。これを心理学では認知的バランス理論と呼んでいます。意外なことに正反対の性質、つまり嫌いな人や嫌いな事柄が同じというときも相手を好きになるのです。マイナスの感情とマイナスの感情が同じ対象に向かっているとき、その二人は友好関係になるという状況です。自分の味方は多いほうがいろいろな面で有利に運ぶもの。ぜひ「敵の敵は味方」作戦を試してみては?

共通の「敵」を設定して気が合わない相手と団結!

「今回のプロジェクトはやたらと陽キャで苦手なあの人と組むのか…… 」
「新しいプロジェクトは苦手なあの人と一緒に進めていくのか……」

お互いに気の合わない相手と組むことに…

ところであの部長なんだけど説明が長すぎて結局、何を言いたいのかわからないことが多いんだよね
「自分もいつもそう思ってたんだ! だからって何度も確認するのも申し訳ない気持ちになるし」

今回のプロジェクト、会議ではとにかく簡潔にわかりやすい説明をしよう!
「自分もそうできるように会議での資料をひと目で要点がわかるように作成するよ!」

【出典】『白魔法の心理学』監修:渋谷 昌三

【書誌情報】
『白魔法の心理学』
著:渋谷 昌三


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