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東京五輪で日本がサイバー攻撃を受ける?【地政学の話】

Text:荒巻豊志

中国政府が関与するサイバー攻撃集団

2010年、中国人民解放軍陸水信号部隊がアメリカ政府や日本省庁へ不正アクセスしていることが発覚しました。

2015年には中国がアメリカに行っているサイバー攻撃をやめることで両国は合意しましたが、そのあとも中国の不正アクセスは続きました。

サイバー攻撃で猛威をふるったのは中国人サイバースパイ集団「APT10」です。彼らは2006年からアメリカの企業や研究所から大量に情報を盗み取り、12か国以上のネットワークに侵入しました。

日本の経団連も不正アクセスを受けており、2016年秋まで2年以上サイバー攻撃を受けていたことが明らかになりました。

2020年に向けて加速化する?

「APT10」は中国の情報機関である国家安全省が関与しているとされます。彼らの手口は、偽メールを送り、そこにウイルスを仕込んでコンピューターを感染させ、情報を盗むといったものです。

2018年12月にアメリカ司法省が「APT10」のメンバーを起訴したと発表しましたが、中国のサイバー攻撃の手がやむことはありません。

2020年に開催される東京五輪もターゲットのひとつである可能性が高いと考えられます。

2018年の夏には日本人対象に「無料チケットオリンピック」と件名に書かれた46万件もの偽メールが送られ、3万人以上がウイルスに感染してしまいました。これも「APT10」が関与しているのではないかといわれています。2020年東京五輪に向けて、サイバー攻撃がますます加速することが懸念されているのです。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 地政学の話』
著:荒巻 豊志

シリーズ累計発行部数150万部突破の人気シリーズより、「地政学」について分かりやすく解説した一冊。「地政学」とは、地理的な条件が国家の政治、経済、軍事に与える影響を研究する学問。歴史的背景も関わり、国内・世界中で起こっている諸問題解決の糸口となる、まさに現代に最も必要な知識である。ニュースではよくわからない国際情勢と世界で起こっている現状が見えてくる!