尾形樹人が2号ソロHR放つなど3安打3打点の大暴れ
8月19日に行われた夏の甲子園大会準々決勝に登場した仙台育英(宮城)の尾形樹人は、4打数3安打3打点1HR1盗塁。2号ソロホームランを放つなど3安打3打点の大暴れで、仙台育英を準決勝に導いた。
2回、先頭打者で打席に立った尾形樹人は、花巻東・先発の小松龍一の4球目123kmフォークをライトへ運び、ノーアウトのランナーとして出塁。
さらに3回、2アウト満塁の場面で打席に立つと、尾形樹人は再び小松龍一の4球目127kmフォークを捉え、ライトへ先制の2点タイムリーツーベースヒットを放ち、マルチヒットを記録。尾形樹人が仙台育英打線に火をつけ、続く鈴木拓斗の2点タイムリーヒットを呼び込んだ。
最後は7回。先頭打者で尾形樹人が、花巻東3番手・葛西陸の5球目126km外角高めのストレートを捉えると、打球はグングンと伸びていき、レフトポール付近のスタンドへ飛び込む2号ソロホームランとした。
連覇を狙う仙台育英は、3回に尾形樹人の仙台育英打線に火をつける2点タイムリーツーベースヒットで先制するなど、4点を先行。続く4回には齋藤陽の2点タイムリーヒットなどで4点を追加して、8-0と試合の主導権を握り、7回の尾形樹人2号ソロホームランでトドメを刺した。
投げては、先発の湯田統真が、19日の最速151kmのストレートと鋭く落ちる変化球を織り交ぜながら、4回をヒット1本に抑えるなど4人の投手陣が8回まで花巻東打線をヒット2本に抑える。9回に花巻東が巻き返し、4点を取り返すも追撃はここまで。仙台育英が花巻東に9-4で勝利し、準決勝に駒を進めた。
尾形樹人(おがた みきと)/仙台育英【宮城】
181cm84kg 右投左打 捕手
遠投100m 50m6秒3
振り切るスイングで左右に弾き返す左の好打者。
到達タイム2秒を切るセカンドスローイングで補殺を決める強肩を兼ね備え、50メートル6秒3、左打者で一塁到達タイム4.4秒前後の俊足でもあり、攻守にバランスの取れたプロ注目捕手だ。
1年生の秋の予選から正捕手として活躍する須江監督からの信頼も厚い扇の要。2年生の夏に白河越えを成し遂げた。
尾形樹人をソフトバンクなど、複数球団が興味を示している。
公開日:2023.08.20