日柱からまず読み解く
日柱に主眼を置く読み方で自分自身を知る
四柱推命にはさまざまな流派や鑑定法がありますが、本書ではその中でも日柱に重きを置いた鑑定方法を解説します。四柱推命の大家・徐子平が重要視していたのが日柱だったため、私はとても重要と考えています。
日柱は「自分自身を表す中心」、もしくは「本質をついている」ともいわれています。書籍40ページで解説したように、日柱はパーソナリティを表し、恋愛・結婚運をみるのに適していることから、あなたが親しい人や心許せる人にみせる感情や表情を読み解くことができます。日柱=本音、月柱=建前と表現することもできるのです。日柱に主眼を置いた読み解きによって、あなたの本質を知ることができ、本当に得たいもの・避けたいものもみえてくるでしょう。また相性をみる場合にも、内心でどう思っているのか、どういう心模様があるのかまで、読み解くことができるのです。
本書のテーマは「自分を知る」ですので、日柱の重要性を伝えていますが、日柱でわかることは四柱推命の命式全体で読み解ける範囲の3割ほどです。ひとつひとつ理解を深めて、最終的には年月日時と四柱の全体像をみられるようになりましょう。
日柱に主眼を置いて占うのがファーストステップ
STEP.1 日柱をメインにみる
自分を知るためには、自分自身を表す日柱から読み解くことが大切。
STEP.2 最終的に全体をみる
最終的には他の要素も読み、総合的な読み解きをするのが理想。
POINT 1 年柱も参考にする
年柱は両親や先祖を表し、彼らから引き継いでいるものを示す。そのため、ここを読み解くと、さらに詳しく自分を知ることができる。
POINT 2 日干から相性を占う
日柱の天干である日干はパーソナリティを表すところ。そのため、自分自身の日干と気になる人の日干をみることで、相性を占える(書籍114ページ参照)。
【本書の命式における注意点】
- 日柱について:結婚していない場合は、どういう人を好きになるかなどの恋愛傾向としても読み解く。
- 時柱について:子どもがいない場合は、晩年運の傾向や健康状態などを中心に読み解く。
- 四柱の年齢域について:年柱から時柱に当てはめられている年齢域は、流派や占い師によって異なる。本書では、日本における成人年齢が18歳であることから19歳以降を青年期とし、60干支の理念をもとに還暦を過ぎた61歳以降を晩年期とし、年柱を0~18歳、月柱を19~35歳、日柱を36~60歳、時柱を61歳以降とする。
- 天は陽のため男性(祖父、父、息子)、地は陰のため女性(祖母、母、娘)とするのを、四柱推命では「六親の定位」と言う。しかし、あまりここに捉われすぎなくても良い。
- 月柱で兄姉を占う場合があるが、外れやすいので、月柱では才能や仕事をみると良い。
【出典】『一番わかりやすい はじめての四柱推命』著:愛新覚羅ゆうはん
【書誌情報】
『一番わかりやすい はじめての四柱推命』
著:愛新覚羅ゆうはん
四柱推命は、生まれた瞬間に決まる不変的な要素を扱う命術のひとつです。古代中国の思想・哲学に基づいて読み解く理論性の高さが特徴で、占いの帝王ともいわれます。
本書は、習得するのが難しいという声の多い四柱推命を、とことんわかりやすく学べるようにした1冊です。
公開日:2024.11.16