がつプロ変化球大事典〜カーブ編〜
変化の仕方から握り、歴史、使い手で全て教えます!
知ってるようで意外と知らない変化球のウンチクを「がっつり」掘り下げる。今回は一番古い変化球であり、一番最初に覚える変化球であり一番難しい変化球と言われるカーブにスポットライトを当ててみる!
高く上げて大きく落とす長身と大きな腕振りが武器
武田翔太/ソフトバンクホークス
2014年の日本シリーズは武田翔太のカーブが流れを変えた。シーズン終わりからCSファイナルで巨人に4連勝するなど勢いに乗る阪神は、日本シリーズ初戦も先勝。第2戦に登板したソフトバンクの先発が武田翔太。得意のカーブを多投して好調阪神打線を手玉に取り、7回1失点に抑えた。そればかりかそれを境に阪神打線は調子を崩してしまった。「武田の魔球カーブ」を一躍、全国区にした。186センチの長身、オーバーハンドからスポッと抜かれた球は打者が見上げるほどの高さまで上がってから最後大きな落差で落ちてくる。そのふんわりした軌道の割には120キロ台前半とスピードがある。キレのある速球とのコンビネーションに加え、縦横スライダーの変化も一級品。課題だった制球力も大きく進歩し、エースへの出世コースに乗った。
『がっつり!プロ野球26号』1月30日発売!!
公開日:2020.07.28