2021ドラフト12球団はこの選手を指名しろ!
DeNAベイスターズ編
三浦大輔新監督のもと、再スタートを切ったDeNAだが、今季はBクラスに沈む苦しい戦いを強いられている。近年は主砲・筒香嘉智に加えて梶谷隆幸、井納翔一といった主力の流出も相次ぎ、世代交代は急務。故障者の多い投手陣充実と野手の主軸候補、どちらを優先させるかも注目。
野手目玉不在で1位は投手中位で主軸候補の外野手を
数字だけを見ると、今季セ・リーグワーストの防御率を記録している投手陣の整備が急務だが、ことはそう簡単ではない。
先発投手陣に関して言えば、故障明けの今永昇太が復調し、濵口遥大も先発ローテを守っている。来季以降、トミー・ジョン手術でリハビリ中の東克樹が戻ってくれば、悲願の「ドラ1左腕トリオそろい踏み」も期待できる。この3投手以外も2018年1位の上茶谷大河、昨年1位の入江大生と、ここ数年は投手の1位指名が基本路線で、抱える「逸材」は多い。彼らの復帰や成長を見越すのか、それとも現時点での課題クリアを目指すのかで、指名戦略は大きく変わってくる。
ただし、今季は「野手」の目玉が不在。となると1位は当然投手指名が有力になる。ただし、ここでも「即戦力」か「育成路線か」の選択が迫られる。個人的には過去のドラフトでほぼ「冒険」をせず、高卒の目玉投手をことごとく回避していることから、そろそろ「育成」に舵を切って高卒エース候補の指名をオススメしたい。
また、野手を見渡すと外野手が20代後半に偏り過ぎているのが気になるところ。最年少はブレイク候補と言われ続ける23歳の細川成也だが、彼に刺激を与える意味でも高卒外野手、できれば手薄な左打者を獲得したい。
甲子園でも活躍し、スター性も兼ね備えた前川右京(智辯学園)は適任だろう。スピードと肩は平凡なので「打たなければいけない」タイプだが、捉えたときの飛距離は魅力十分。豪快な打撃でチーム外野陣のカンフル剤になってもらいたい。
また、なかなか固定できない正捕手候補も、中位以下で指名しておきたい。「打てる捕手」候補なら言うことなしだ。
おすすめ指名順位は3位指名!
●前川右京/智辯学園・外野手
出典:『がっつり! プロ野球(29)』
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公開日:2021.10.01