2021ドラフト12球団はこの選手を指名しろ!中日ドラゴンズ編
昨季は8年ぶりのAクラス進出も、今季は再びBクラスに沈んでいる中日。チームは典型的な「投高打低」で補強ポイントも明確と思える。とはいえ、投手指名ゼロというわけにはいかないのがドラフトの難しいところ。有識者が提言するオススメ選手はいったい誰だ!?
長打力不足が大きな課題!地元重視路線も見直しを
チーム防御率はリーグトップながら打撃成績は軒並み下位に沈む中日。特に長打力不足は深刻で、安定してホームランが期待できるのは主砲のビシエドのみという状況が続いている。ホームランが出にくいバンテリンドームを本拠地にしているとはいえ、やはり強打者タイプは必要である。石川昂弥以外にも将来の中軸候補を積極的に狙う必要があるだろう。
長打力のある選手となると高校生では阪口樂(岐阜第一)、大学生では正木智也(慶應大)が候補となる。ともに守備には不安が残るが、それを度外視してでも狙いたいところだ。上位2枠でどちらかを指名できたとしても、3位以下でも強打者タイプをあと二人くらいは狙いたい。中でもオススメしたいのが池田陵真(大阪桐蔭)だ。上背はないもののとにかくバランスの良いスイングで強く振れるというのが大きな魅力だ。右の外野手は大きな補強ポイントだけにぜひ狙いたい選手だ。
左打者では前川右京(智辯学園)、田村俊介(愛工大名電)も候補になる。ともに夏の甲子園ではホームランを放っているが、池田と同じく振りの強さに定評がある選手で飛距離も高校生ではトップクラスだ。足はそこまで目立たないが、3人とも肩の強さはあるだけにプロでも外野で勝負できるだろう。
野手では二遊間のバックアップも手薄な印象を受ける。ユーティリティーとして面白いのが山城響(富士大)だ。二遊間と外野を守れる器用さがあり、パンチ力もあるだけに補強ポイントにマッチした選手の人と言えるだろう。
一方の投手陣は即戦力よりも小笠原慎之介に次ぐ左のローテーション候補を確保しておきたい。下位で狙えそうな高校生サウスポーで面白いのが秋山正雲(二松學舎大附)だ。上背はないものの下半身の安定した欠点のないフォームで、ストレートで押すピッチングができるのが大きな魅力。夏の甲子園でも見事な投球を見せ、大舞台での強さを証明した。制球力とスタミナも申し分ないだけに、将来の先発候補として期待できるだろう。
こんな指名はNGだ!
過去3年の1位指名は根尾、石川昂弥、髙橋と高校生の目玉の獲得に成功。ただ補強ポイントというよりも地元路線という方針が強く働いたようにも見える。3人とも目玉だったためプラスは大きいが、やはり基本は実力を重視すべきであり、偏った地元重視の指名は避けるべきだろう。
おすすめ指名順位は3位指名!
●池田陵真/大阪桐蔭・外野手
出典:『がっつり! プロ野球(29)』
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公開日:2021.10.10