全国49地区 夏の大会データベース
【和歌山】
《2022年 センバツ結果》市和歌山 ベスト8、和歌山東 2回戦
●甲子園での戦い&夏の展望
甲子園制覇にドラ1・バッテリー!近年大盛況の和歌山高校野球界に
2018年春に甲子園決勝にまでたどり着いたものの、大阪桐蔭(大阪)の二刀流・根尾昂の好投で2対5で敗れた智辯和歌山。久々の全国制覇が待ち望まれていたが、昨夏の甲子園では中西聖輝、伊藤大稀のダブルエースが躍動。4番・徳丸天晴を擁する打線もパワフルで投打が噛みあうと、高松商(香川)、石見智翠館(島根)、近江(滋賀)を次々と破り、決勝では智辯学園(奈良)との智辯対決を9対2で制し、2000年夏以来、春夏通算4度目の日本一に輝いた。
さらに秋のドラフトでは市和歌山の小園健太、松川虎生のバッテリーがともにドラフト1位指名を受ける快挙。昨秋は市和歌山と和歌山東が近畿大会を勝ち進み、両校がセンバツに出場したほか、今春は智辯和歌山が近畿大会決勝で無敵と称されていた大阪桐蔭を3対2で破り、昨夏覇者の意地を見せ付けた。まさに今、和歌山高校野球界は破竹の勢いといえるだろう。
今夏はその智辯和歌山、市和歌山、和歌山東の覇権争いに注目。智辯和歌山のエース・武元一輝、市和歌山のエース・米田天翼はともに150キロに迫る快速右腕。和歌山東を初の甲子園に導き、聖地で1勝を挙げた麻田一誠は右サイドスローの変則派でヌルリとボールを動かしてくる。
春準優勝の和歌山商も右の塙翔斗、左の小川侑汰、1年生サブマリン右腕の木村健太郎と多彩な投手陣。初芝橋本の川端一正も好右腕だ。
全国49地区夏の甲子園DATABASE【近畿編】
●有力校ひしめく最強地区
大阪桐蔭の強さが際立つものの、全体的に勢いを伸ばしている近畿勢。昨夏の甲子園決勝は智辯学園と智辯和歌山の「智辯対決」になり、京都国際などの新興校も出てきた。高校野球の本場たるプライドを胸に他地区には絶対に負けられない。
近畿一丸で上位独占へ!活気あふれる近畿野球界
今春のセンバツで春夏通算9度目の全国制覇を果たした大阪桐蔭(大阪)は語るまでもないが、他の近畿勢も独り勝ちを許さない気概がある。
2021年春のセンバツでは初戦で智辯学園(奈良)が大阪桐蔭を退け、夏も2回戦で近江(滋賀)が大阪桐蔭を逆転で下した。同年夏の決勝は智辯和歌山(和歌山)と智辯学園の「智辯対決」になり、智辯和歌山が全国頂点に立ったが、近江、京都国際(京都)も4強に入り、近畿勢で上位を独占した。
この春のセンバツも大阪桐蔭と近江の近畿対決になったほか、金光大阪(大阪)と市和歌山(和歌山)も8強に入った。
近年は5〜6月頃から強豪校同士の平日ナイターの練習試合も数多く組まれており、地区のレベルがどんどん上がっている。強豪校がひしめき合い、なおかつ球場も多い近畿だからこそできる強化方法だろう。
今夏は大阪桐蔭の春夏連覇に期待がかかるが、春季近畿大会決勝では智辯和歌山が秋から続いていた大阪桐蔭の公式戦連勝を阻止。今年も意地と意地がぶつかる。
出典:『がっつり!甲子園2022』
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公開日:2022.07.31