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プロ10年目で初の開幕ローテ入りを勝ち取った!今村信貴

581日ぶり1軍マウンドに上がった野上亮磨

巨人は3月10日、9日に続き、ペイペイドームでソフトバンクとのオープン戦を行った。

巨人打線はソフトバンク先発の武田翔太から5回無失点と完璧に抑えられ、続くソフトバンクリリーフ陣からも得点を奪えずにいた。

しかし、9回に登板した育成左腕・大関友久に対し3番坂本勇人と4番岡本和真の連続二塁打で同点に追いつき、昨年、一昨年の日本シリーズで4連敗を喫し、2019年の交流戦からオープン戦も含めて12試合連続で敗れていたソフトバンクに対し、引き分けに持ち込み、13連敗は免れた。

ソフトバンク投手陣に巨人打線が苦しめられる中、この試合前までオープン戦15打数1安打と苦しんでいた坂本勇人が初回に12打席ぶりにヒットをマークすると、3回と9回に二塁打を放ち、猛打賞を記録した。

開幕ローテ入り掴んだ今村信貴

昨年の日本シリーズで、京セラドームで行われた第2戦に先発するも、初回に柳田悠岐の中越え先制二塁打を放たれるなど2回途中4失点KOと打ち砕かれた今村信貴がリベンジ登板を果たした。

この日の今村信貴は、持ち味の多彩な変化球で的を絞らせず、5回3安打無失点と二塁も踏ませぬ好投を披露し、日本シリーズでの屈辱を晴らした。

5回3安打無失点の好投を見せた今村信貴は、「左打者へのシュートが効果的だった。リベンジしようという気持ちで臨んだ。何とかいい結果で良かった」。と結果に満足の表情を見せた。

二塁を踏ませぬ好投を披露した今村信貴に対し、宮本投手チーフコーチは「プロで長いことやってると多才ですね。技ありの今村だった。非常にテクニシャン今村が出てきた気がします」と絶賛した。

開幕ローテーションは菅野智之、戸郷翔征、サンチェス、井納翔一が確実で、5、6枚目を今村信貴が高橋優貴とドラフト1位ルーキー平内龍太と争ってきた。

ソフトバンク相手に5回3安打無失点の結果を受け、宮本投手チーフコーチは「井納の上に行ったかもしれない。4番目、5番目に入ってくるような投球だった。私の中では当確です」。と今村信貴がプロ10年目で初の開幕ローテーションを手にした。