開幕6番手が決まらない巨人
3月17日、16日に続き、読売ジャイアンツはバンテリンドームで中日ドラゴンズとのオープン戦を行った。
先発登板したドラフト1位ルーキー平内龍太は、2回1アウト2塁のピンチに、根尾昂にライト前へ痛烈なタイムリーヒットを放たれると、続く桂依央利にもレフトオーバーのタイムリーツーベースヒットを浴び、2失点を喫したが、その後は苦しみながらも気持ちは切らさず粘投を見せ、4回60球、6安打2失点無四球4奪三振でマウンドを降りた。
4回6安打2失点の平内龍太に対し、宮本投手チーフコーチは「全体的にレベルアップが必要。ストライクを投げるコントロールがあっても、プロで生きていくために、1軍で投げるためにはベース板の中でのコントロールが必要。しっかり四隅に投げられるコントロールというのがまだ少し不足しているかなということで、ファームに行きます」。と2軍降格を明言した。
さらに、平内龍太と共に開幕6番手争いを繰り広げる畠世周が2番手で登板するも、6回は味方のエラーも絡み1点を許し、4点リードの8回ノーアウト2、3塁のピンチで加藤匠馬の三ゴロの間に1点を失い、この回でマウンドを降り、4イニングを投げ、4安打2失点、自責点1とした。
宮本投手チーフコーチは「(高橋)優貴にしても平内、畠。来週(23~25日)の2軍西武戦で追試ということになります」。と話し、平内龍太と共に畠世周の2軍降格も明言した。
直近4試合で14打数6安打で打撃好調の岡本和真
「4番・三塁」で先発出場した岡本和真が、長打が出ない現状に奮起を促した原監督のゲキに、中日ドラゴンズ3番手の
松葉貴大からオープン戦2号ソロホームランを放ち、“一発回答”した。
2点リードで迎えた5回に先頭打者として打席に立った岡本和真は、代わったばかりの中日ドラゴンズ3番手・松葉貴大の初球の内角低めのストレートを捉え、オープン戦2号ソロホームランを放った。
13日の京セラドームで行われたオリックス戦で右中間へ放った1号に続き、またしても逆方向へホームランをかっ飛ばした。
オープン戦2号ソロホームランを放った岡本和真は「ホームランということよりも、しっかりと一発で仕留められたところがよかった」。と初球でホームランにできたことに納得の表情を見せた。
初回にもセンター前ヒットを放った岡本和真はこの試合、マルチ安打を記録し、直近4試合で14打数6安打、打率.429と開幕へ向けて、打撃も上向いてきた。
チームも8試合ぶりの2ケタ安打で、今シーズンのオープン戦最多の16安打を記録し、岡本和真共に巨人打線も上向き始めている。
「オープン戦とはいえ、最近チームに点が入っていなかったので、そういうのも感じながらつなごうと思った中で結果的にヒットが出てよかった」。と4番として、得点を生み出すことがチームを活性化する一番の働きであることも岡本和真は理解している。
3戦連発の6号を放った阪神タイガース・ドラフト1位ルーキー佐藤輝明に対し、岡本和真は「すごいなあって。えげつない。いつもロッカーでみんなでそういう話をしています」。と語り、かなりの刺激となっているようだ。
このまま調子を上げ、開幕直後からホームランを連発し、佐藤輝明とホームラン王争いを繰り広げて欲しいものだ。
公開日:2021.03.19