自己最短KOで2軍降格の井納翔一
3月31日にバンテリンドームで行われた中日ドラゴンズとの一戦で、DeNAベイスターズから巨人に移籍した井納翔一が今季初登板し、中日ドラゴンズ打線に1回0/3、31球5安打4失点で自己最短KOされ、試合後、二軍行きが告げられた。
1回に打者9人の攻撃で3点の援護をもらってマウンドへ上がった井納翔一だったが、先頭打者の大島洋平から連打を浴び、ノーアウト2、3塁のピンチを背負うと、続く高橋周平への初球、142キロのカットボールをバットを折りながら、ライト前に運ばれ、2点を失った。
続くビシエドにもライト前ヒットを浴び、4連打され、ノーアウト1、3塁のピンチを背負い、続く平田良介の遊ゴロ併殺の間に同点となる3点目を奪われた。
2回に先頭打者の木下拓哉に左中間ファンス直撃の二塁打を浴びた所でマウンドを降りた井納翔一は「先制した直後に追いつかれてしまい先発の役割を果たせず申し訳ない気持ちでいっぱいです。いいリズムを壊してしまい、自分の投球ができなかったことが悔しいです」。と語った。
原監督も「ちょっと調整不足かな。いろんな意味でね」。と再度調整が必要であると語った。
15奪三振と圧巻の投球見せた畠世周
1軍では井納翔一が2回もたず、中日ドラゴンズ打線に1回0/3、31球5安打4失点で自己最短KOされる中、2軍のDeNAベイスターズ戦では畠世周が最速154キロのストレートを武器に三振を量産し、9回132球4安打1四球無失点、15奪三振で完封勝利をあげた。
初回から3者連続三振と上々のスタートを切った畠世周は、最速154キロのストレートと変化球を巧みに操り、若手ベイスターズ打線を圧倒し、9回になっても152キロをマークし、圧巻の投球内容を披露した。
9回132球4安打1四球無失点、15奪三振での完封勝利は、イースタン、ウエスタン両リーグ最速の完封勝利となり、チームでも“最速”の完封勝利とした。
中日ドラゴンズ打線に1回0/3、31球5安打4失点で自己最短KOされた井納翔一の2軍降格が決まり、空いた1軍ローテの穴に畠世周があてがわれることが濃厚だ。
畠世周が1軍のマウンドでもこの試合のような圧巻の投球を見せられるか注目だ。
公開日:2021.04.01