プロ入り初の3番で役割を全うした吉川尚輝
5月22日にバンテリンドームで行われた中日ドラゴンズ戦で、プロ入り初となる「3番・二塁」で先発出場した吉川尚輝は、4打数1安打1四球と巨人に2度のチャンスを演出し、プロ入り初の3番で役割を全うし、巨人の勝利に貢献した。
初回、2アウト走者なしの場面で打席に立った吉川尚輝は、中日ドラゴンズ先発のロドリゲスの2球目、129キロの縦のスライダーを捉え、センター前ヒットを放ち、スモークが9球粘って空振り三振に倒れ、得点には結びつかなかったが、岡本和真の連打でチャンスを演出すると、3回には1アウト2塁のチャンスの場面で、ロドリゲスから5球粘り、フォアボールを奪い、1アウト1、2塁のチャンスを作り、岡本和真の3ランホームランを呼び込んだ。
プロ入り初の3番で1安打1四球とチャンスを演出した吉川尚輝は、「2打席目まではいいアプローチができました。(3番でも)やることは変わらない。後ろにつなぐつもりで、内容のある打席を続けようと思っていた」。と振り返り、3打席目以降の打席を反省した。
昨シーズンは、二塁のポジションをがっちり守り抜いた吉川尚輝だったが、今シーズンは若林晃弘などの台頭で、開幕スタメンを奪われるなど、シーズン開始当初は悔しい思いを続けてきた。
しかし、5月に入り、自慢の俊足、好打を武器に、打撃を上向かせ、打率をみるみる上昇させ、5月打率.414と原監督はが「今、一番調子がいいでしょうね」。と巨人の中で今一番調子がいいと絶賛するまでの所まで到達した。
坂本勇人の離脱や、リリーフ陣の投壊など、苦しいチーム状況の中で、吉川尚輝の打撃好調は好材料だ。
プロ入り初の3番で役割を全うした吉川尚輝が、今だけではなく、結果を残し続け、「3番・二塁」を今シーズンこのまま守り切ることができるのか注目したい。
公開日:2021.05.23