2試合連続の猛打賞記録した中山礼都
8月19日に行われたイースタン・リーグの千葉ロッテマリーンズ戦に、「1番・遊撃」で先発出場した中山礼都は、4打数3安打と2試合連続となる猛打賞を記録し、1軍昇格へ大きなアピールをした。
初回、先頭打者で打席に立った中山礼都は、千葉ロッテマリーンズ先発の本前郁也の初球142キロのストレートをセンターへ弾き返し、香月一也のタイムリーヒットを呼び込むと、3回も先頭打者で打席に立ち、またしても本前郁也の6球目139キロのストレートを捉え、レフトへのツーベースヒットを放ち、マルチヒットを記録すると、5回1アウト1塁の場面で、三度、本前郁也の初球131キロのスライダーをライトへ運び、湯浅大のタイムリーヒットを呼び込んだ。
2試合連続となる猛打賞を記録した中山礼都は、自信溢れる表情を見せた。
中山礼都は、2020年ドラフト3位で中京大中京高校から巨人に入団したルーキーで、今シーズンから舞台をプロ野球に移したが、3月30日に左ろっ骨を骨折したと発表され、そこからリハビリを経て、6月29日の千葉ロッテマリーンズ戦から2軍に合流し、7月5日の楽天イーグルス戦で、6回の守備から途中出場した中山礼都は、2点を追いかける9回2アウト2、3塁の場面で打席に立ち、寺岡寛治の2球目139キロのストレートをレフト前にはじき返し、公式戦3試合目、4打席目で待望の初安打を記録し、さらに初打点も記録していた。
復帰後はヒットを量産し、エキシビションマッチにも帯同し、5日のソフトバンクホークス戦で1軍初安打をマークするなど、ここ5試合で21打数9安打、打率.429と打撃絶好調を維持している。
中山礼都の活躍に、ポスト坂本勇人として期待を掛ける原監督も1軍昇格に意欲を示している。
エキシビションマッチで1軍の舞台を経験し、バッティングと体作りに課題を見出した中山礼都には、2軍でしっかりと強化し、満を持して1軍へ昇格してもらいたい。
公開日:2021.08.20