中継ぎでプロ初の1軍昇格の井上温大
巨人は7月15日に、11日に支配下選手として再登録したばかりの3年目左腕、井上温大を出場選手登録し、代わりに同じ左腕の高木京介を登録抹消した。
巨人は同日の広島カープ戦の試合前練習で1軍に合流し、ベンチメンバーにも名を連ねたが、プロ初の1軍昇格後、即起用とはならなかった。
支配下登録復活が決まった際には、感謝の思いを語り、1軍でのプロ初勝利を目指して頑張っていきたいと決意を固めた井上温大は、まずは中継ぎでの起用が予定されている。
井上温大は2019年ドラフト4位で入団するも、2021年5月に左肘頭スクリュー挿入術を受け、今シーズンは育成選手として再出発していた。
2020年のオフには西武ライオンズの内海哲也の自主トレに同行し、人生で一番きつかったと話すほど、徹底的に走り込みを行い、基礎体力向上に手応えを感じるトレーニングを積んできた。基礎体力向上により、内海哲也からも褒められた直球にさらに磨きが掛かり、急成長ぶりに原監督がダイヤの原石と期待を寄せていた。
井上温大の持ち味は140キロ台後半のストレートと、鋭く曲がるスライダーのコンビネーションで三振の山を築くことだ。
ここまで2軍戦5試合に先発して0勝0敗、防御率5.25ながら、24イニングで30奪三振とイニング数を上回る三振を奪い、輝きを取り戻しつつある。
U―23のNPB選抜にも選出されており、9日には東京ドームの試合前練習に参加し、1軍の首脳陣が見守る中、ブルペンで投球練習を行っていた。
現在、左の先発投手でローテ入りしているのはメルセデスのみの巨人。
共に1軍昇格となった高橋優貴やファームで調整中の横川凱も控えているが、井上温大にもチャンスが巡ってくる可能性は十分ある。
井上温大には、今シーズン1軍初登板で、目標に掲げた初勝利を早々に挙げ、更なる進化を遂げてもらいたい。
公開日:2022.07.16
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