12球団完全データファイル2022
オリックス&ヤクルトがともにリーグ連覇を飾った2022年。多くの記録も生まれたメモリアルなシーズンを、詳細データをベースに12球団ごとに細かく振り返ろう!
【2022チームMVP】三森大貴
●ブレイク目前まで来たトリプルスリー候補!
柳田、今宮、千賀、モイネロらはもちろんだが、がつプロ的MVPに指名したいのは、期待を込めて三森大貴だ。
高卒6年目の今季はスタメンに定着。102試合で打率.257、9本塁打、20盗塁とフレッシュな活躍を見せた。特に優勝がかかった最終戦で1番に抜擢されると、先頭打者アーチを叩き込んだ。結果的に敗れたが、大一番で大仕事をやってのけた。
打撃に粗さはあるものの、打球の速度や質は出色。独特なフォームにも華があり、未来の3番打者候補の筆頭だ。その他、規定打席未満ながら打率.301をマークし、3番を務めた牧原大成も救世主の働き。
【2022チーム逆MVP】森唯斗
●功労者に申し訳ないが、やっぱり森がいれば違う
プロ野球選手としてキャリアの岐路に立っているのは森唯斗。プロ入りから7年連続で50試合以上に登板し、名実ともにホークスブルペンの大黒柱になったが、昨季左肘の手術で30登板に終わると、今季もキャンプから右前腕部の張りで調子が上がらず、29登板。
守護神の座をモイネロに明け渡した。これまでの貢献度を考えると、逆MVPに選出するのは心苦しいが、森が守護神に鎮座していれば、ここまで厳しい戦いにはなっていなかったはずだ。
シーズン終盤には先発での登板もあり、先発転向プランもあるが、やはり適所はリリーフ。森の完全復活が常勝ホークスの復活の条件だ。
出典:『がっつり! プロ野球(33)』
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公開日:2023.01.13