今週はマイルチャンピオンシップ。
秋のマイル王決定戦だが、もちろん春のマイル王決定戦・安田記念との結びつきが強い。
去年のグランアレグリア、一昨年のインディチャンプなど安田記念&マイルチャンピオンシップをどちらも勝つ名マイラーも多い。
しかし、今年は様相が違う。安田記念馬・ダノンキングリーは香港マイルに出走とのことで、ここは未登録。
つまり当年の安田記念馬が不在のマイルチャンピオンシップとなる。
過去10年で当年の安田記念馬不在のマイルチャンピオンシップは3回。その結果を見てみよう。
13年/1着②人気・トーセンラー/①人気・ダノンシャーク3着
14年/1着⑧人気・ダノンシャーク/①人気・ミッキーアイル13着
16年/1着③人気・ミッキーアイル/①人気サトノアラジン5着
同じ名前が複数回出てくるので混乱するかもしれないが、注目して欲しいのは①人気馬が全敗していること。
13年のダノンシャークは当年の安田記念⑫人気で3着。
14年のミッキーアイルは当年の安田記念②人気で16着。
16年のサトノアラジンは当年の安田記念で③人気4着。
いずれも当年の安田記念で人気もしくは好走してマイルチャンピオンシップで①人気になり敗れているのだ。
今年の①人気はグランアレグリアでほぼ間違いなし。当年の安田記念で①人気2着。
「上記の3頭とは格が違う」と思われる人も多いだろう。
「ダノンキングリーに足元をすくわれなければ安田記念も勝っていた。最強マイラーはグランアレグリア」と思ってしまう人が多いだろうが、安田記念で負けたということは揺るぎのない事実。
当年の安田記念馬がいないマイルチャンピオンシップで①人気馬が勝てないのは競馬ファンの思い込みが人気を押し上げてしまった結果ということは、過去の歴史が証明している。
公開日:2021.11.16