先週の安田記念GⅠではマイル女王・グランアレグリアを、ダノンキングリーが負かして新たなマイル王となった。
やはり2年連続で安田記念を勝つことの難しさ、ヴィクトリアマイルからの連戦は難しいと思うのと、それを達成したウオッカの偉大さを改めて感じたレースであった。
熱い闘いだった東京競馬場5週連続GⅠも幕を閉じたが、まだまだ熱いレースは続いていく。
今週は東京競馬場でGⅢ・エプソムカップ、札幌競馬場でGⅢ・函館スプリントスプリントSが開催される。
ここでは、エプソムカップを足掛かりにしてGⅠを獲った馬を紹介しよう。
エイシンヒカリ
3歳となった2014年4月にデビューと、体質が弱かったため遅めのデビューとなった。
そのため春のクラシックには参戦することが出来なかったが、条件戦を確実に勝ち、9月に行われた準オープンのムーンライトハンデキャップを4連勝で勝ち上がり、オープン馬となる。
このレースを勝ったことで、菊花賞出走候補馬となるも、距離の不安から菊花賞には出走を回避。
そのため、オープン馬となって初のレースに東京競馬場のアイルランドTを選択。
レースでは、逃げ切りを図るも最後の直線を内側から外側は大きくよれて、外ラチ側を走るも2着に3馬身差を付ける走りを見せ、オープン初勝利となる。
5連勝で初重賞のGⅢ・チャレンジカップに挑戦するも、9着と初の敗北を喫して休養に入る。
4歳となり、復帰戦となった5月の都大路Sを勝ち、続くエプソムカップでも勝利して初重賞制覇。
次戦のGⅡ・毎日王冠も勝ち、天皇賞(秋)の有力候補となるも、初のGⅠレースは9着と惨敗する。
しかし、その後は香港に遠征。国際GⅠ・香港カップで他馬を寄せ付けない逃げを見せ、初のGⅠ制覇となった。
そこからヨーロッパ遠征を敢行し、5歳で向かえたフランスのGⅠ・イスパーン賞も勝ち2戦連続GⅠ制覇となったが、それが最後の勝利となり以降3戦勝てずに引退。
現在は種牡馬生活を送り、第二のエイシンヒカリの輩出に頑張っている。
果たして、エイシンヒカリのような馬の誕生となるのか!?
エプソムカップは6月13日 東京競馬場 11レース 15時45分予定。
公開日:2021.06.12