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レースを支える馬「誘導馬」とは何か!?

Text:あもあもだいち

各競馬場で活躍している誘導馬のお仕事と顔ぶれをご紹介!!

先週末のJRAは4重賞が行われたが、今回は重賞だけではなく全レースいかなる時も冷静に現役馬を誘導する誘導馬について少しご紹介していこう。

●まず、誘導馬とは!?
日本では、騎手が騎乗後のパドックから本馬場まで、隊列の先頭と最後尾を歩き出走馬を先導するお仕事の馬である。
海外では、出走馬の精神を落ち着かせ、放馬などのアクシデントに備える目的で存在しています。

●誘導馬のお仕事!
それでは、日本の誘導馬についてさらに少しご説明していこう。
誘導馬という名の通り誘導するのが主な仕事となるが、役割はそれだけではない。
競馬場にもよるが開門時間に行くと、パドックやウィナーズサークルで誘導馬がお出迎えしてくれるグリーディング役を務める業務。
そのお出迎えで誘導馬と触れ合ったり、全場ではないが名刺なども貰えたりする競馬場もある。
その後は誘導馬が現役馬達をレースまで誘導している。
レースの合間で、競馬場や時間によってはウィナーズサークルなどで「ふれあい時間」が設けられ誘導馬に触る事が出来るところもある。
また、馬場で行われるイベントのパレードや楽隊などの先導を務める事も。

●日本における誘導馬の歴史
戦後の日本において最初に誘導馬での先導をおこなったのが大井競馬場である。
昭和25年の開設当初から始まった歴史あるものとなっている。

●個性あふれる誘導馬の顔ぶれ
昔は競走馬だった馬で、温厚で毛色が芦毛、黒鹿毛、尾花栗毛、白毛など見栄えのするものが誘導馬として選ばれていた。
しかし、昨今は種牡馬になれなかった重賞実績馬やGⅠ経験馬なども誘導馬になっている。

そこで、少しばかり各地の誘導馬をご紹介しよう。
・札幌・函館
2019年京阪杯を勝ったライトオンキュー(札幌)
芝とダート二刀流で凱旋門に出走したクリンチャー(函館)

・福島・新潟
全兄がコントレイルのサンセットクラウド(福島)
半姉にノームコア・クロノジェネシスがいるクルーク(新潟)

・中山
中山記念を2勝したヒシイグアス
2021年セントライト記念を勝ったアサマノイタズラ

・東京
GⅠレースNHKマイルを勝ったマイネルホウオウ
2020年ダイヤモンドSを勝ったミライヘノツバサ

・京都
2017年GⅠマイルチャンピオンを勝ったペルシアンナイト
現役時の馬主が横浜DeNAベイスターズ監督の三浦大輔だったリーゼントロック

・阪神
JRA誘導馬では唯一の白毛シロニイ
2019年川崎記念を勝ったミツバ

・中京・小倉
ドゥラ歩き(ドゥラメンテの独特の歩様)するジャスティンエース(中京)
2017年新潟大賞典を勝ったサンデーウィザード(小倉)

その他、船橋ではJBCクラシックを勝ったミューチャリー、JRAと地方で活躍したリッカルドなど、ここでは紹介しきれないほどJRAや地方の競馬場で沢山の誘導馬が活躍しています。

各地の競馬場に行った際には誘導馬に注目してみると、また違った競馬の魅力に気づくこともあるはずです。

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