入団テストは記念受験!?アメリカ帰りの異色の経歴
山口鉄也:2005年育成ドラフト1巡目指名
NPB史上初の200ホールド到達。2016年まで9年連続登板を果たした鉄腕・山口鉄也も育成から這い上がってきた男だ。
まず、経歴が面白い。高校時代は横浜商でプレーし、3年夏には神奈川ベスト8に進出。高校卒業後は渡米し、ルーキーリーグで4年間プレーした。しかし、通算49試合で7勝13敗、 防御率4.98と冴えず、オフには日本でコンビニバイトをして日銭を稼ぐ生活だった。
結局、1Aに昇格することなく、2005年に帰国。繋がりがあった横浜の入団テストを受けるも不合格。楽天のテストにも落ちたが、最後に記念受験感覚で受けた巨人のテストに運よく引っかかった。
1年目から2軍で25試合、防御率1.61の結果を残し、2年目の4月には支配下登録。3年目には新人王を獲得した。こんな異色の選手が生まれるのも育成の面白さだ。
写真:あもあもだいち
公開日:2019.10.25