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ヤクルトの日本Sベストゲームは野村ID野球で西武を下した1993年!

Text:福嶌弘

プロ野球12球団日本シリーズベスト&ワーストバウト

昨シーズンで71回目となる日本シリーズ。短期決戦ならではの激闘の記憶を球団別にベスト&ワースト年を独断と偏見で選出してみた。

ヤクルトスワローズ

【ベストゲーム】
1993年 対西武

●頭脳派監督同士の一騎打ち野村ID野球の大団円成る
球界屈指の頭脳派監督である野村克也と森祇晶の一騎打ち。古田敦也、伊東勤とともに手塩にかけて育てた正捕手が投手陣をリードしたことで第7戦まで気が抜けない展開になった。中でも注目は第4戦。8回表、2死一、二塁の場面で鈴木健のタイムリーを、前進守備をしていたセンター飯田哲也の好返球で同点を阻止。1点を守り切ったヤクルトが流れに乗り、前年のリベンジを果たした。

【ワーストゲーム】
2015年 対ソフトバンク

●先発投手が5回持たずにKO山田哲人だけが孤軍奮闘
トリプルスリーを達成した山田哲人、打点王の畠山和洋、そして首位打者の川端慎吾の上位打線がウリだったこの年のヤクルトだったが、第1戦で石川雅規が4回で降板するなど、5試合すべてで先発投手が5回持たずにKO。自慢の強力打線も山田が第3戦に3打席連続本塁打を放った以外はパッとせず、先制できたのもこの試合だけ。王者ソフトバンクになすすべなく敗れてしまった。

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