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広島カープの日本Sベストゲームは球団創設初の日本一達成の1979年!

Text:福嶌弘

プロ野球12球団日本シリーズベスト&ワーストバウト

昨シーズンで71回目となる日本シリーズ。短期決戦ならではの激闘の記憶を球団別にベスト&ワースト年を独断と偏見で選出してみた。

広島カープ

【ベストゲーム】
1979年 対近鉄

●江夏の21球で初の日本一を手繰り寄せた
広島は初顔合わせとなった近鉄にいきなり2連敗を喫するも、地元広島に帰ってくると接戦をモノにして復調。そして3勝3敗で迎えた第7戦、6回から4対3と1点リードすると広島は江夏豊を投入。老獪な投球で近鉄打線を封じた江夏だったが、9回裏に捕まりサヨナラのピンチに。ところがこの急所を凌いで広島は球団創設初の日本一を達成。江夏の9回の投球は「江夏の21球」として話題に。

【ワーストゲーム】
2018年 対ソフトバンク

●いきなり4補殺を献上、甲斐拓也一人にしてやられる
タナキクマルをはじめとした俊足選手による足を絡めた攻撃が強力な武器となっていたこの年の広島。当然、シリーズ中も足を絡めた攻撃を仕掛けてくるかと思われたが、第1戦で甲斐拓也にシリーズ最多の1試合4補殺を記録され、出鼻を挫かれた。これで意気消沈したチームは3戦目以降、打ち込まれて1勝4敗1分で完敗。MVPの甲斐に6度も盗塁を阻止されるなど、持ち味を生かせなかった。

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