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東京六大学オールスターゲームで自己最速157km計測!巨人など4球団注目の荘司康誠/立教大

Text:高木遊

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荘司康誠(しょうじ・こうせい)/立教大

189cm86kg 右投右打 最速157km 投手
変化球:スライダー、カットボール、カーブ、スプリット、チェンジアップ


曽谷龍平に負けず劣らずのスケール感を持つのが188センチの大型右腕・荘司康誠(立教大)だ。彼もまた大学で急成長を遂げた。新潟西シニア時代は控えの外野手で、新潟明訓高時代はエースとなるも1回戦敗退。普通ならここで挫けてしまいそうなものだが、荘司は「ずっと東京六大学野球でプレーしたいと憧れていましたし、最後の夏が1回戦敗退だっただけに、このままでは終われないなと思いました」と指定校推薦で立教大にやってきた。

下級生時代は箸にも棒にもかからず最も下部のチームであるD(4軍)にいたこともあるほどだが諦めなかった。実力不足以外でも右肩痛も成長を妨げていたが、その分様々な学びを得ようとした。最初は肩を治すことに注力していたが、だんだんとフォームについても研究を進めていった。

さらに外部にも指導を求め「藁にも縋る思いでした」と、先輩が通っていた北川雄介トレーナーのもとに通うことを決めた。すると右肩の痛みも癒え、コミュニケーションを重視したフォーム指導で眠っていた才能が開花し始める。2年秋に静岡で開催されたオータムフレッシュリーグで149キロを計測。

このあたりから首脳陣にある程度の評価を受け始めると翌春からベンチ入り、秋からは2回戦の先発に昇格とステップアップしていく。また、食事と地道なトレーニングによって70キロ台前半だった体重は86キロにまで増え、150キロ台のストレートを計測することも珍しくなくなった。

そして、今年はエースとしてチームを牽引するとともに、その恵まれた体格と力強いストレート、スプリットやカットボールなどのキレの良い変化球で評価は急騰。気づけば、侍ジャパン大学代表では2試合の先発を任され、8月下旬の東京六大学オールスターゲームでは自己最速を更新する157キロを計測。

今秋のドラフト会議では押しも押されもせぬドラフト上位候補となった。まだ通算勝利は春に8試合を投げて挙げた2勝のみ(今春終了時点)で、試合によっての出来・不出来も落差があるため課題はあるが、そこをむしろ伸びしろと考えれば1位指名でもなんらおかしくない素材だろう。

出典:『がっつり! プロ野球(32)』

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