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史上初の慶大出身の新人王誕生へヤクルトの救世主として期待!木澤尚文【新人王は誰の手に?プロ野球2021】

Text:徳吉刑事

新人王は誰の手に?2021

依然コロナ禍に見舞われ、混沌とするであろう今季。翻って、新人王レースの主役は、“豊作の大卒ドラ1勢”か!?、あるいは“前年ドラフトの目玉勢”が巻き返す展開になるか!?

セの対抗は、入江大生とヤクルトの外れ外れドラ1!木澤尚文

セの対抗馬としてヤクルトの外れ外れドラ1・木澤尚文(慶大)も、ぜひ抑えておきたい。大事な4年秋に調子を落として評価が下がった感があるものの、本来は“ドラ1競合クラス”。思わず振り遅れてしまうほどキレッキレかつズドン!と重い直球に、得意の高速カットや縦割れスライダー&スプリットなどのコンビネーションで高い奪三振率を誇る、最速155キロの剛腕だ。

大学通算23試合で7勝2敗と、なまじリーグ戦で使い減りしてないだけに、その伸びシロには大いなる可能性がある。優勝を懸けた昨秋の早慶戦では、先述の早川隆久と初めて先発で投げ合った。木澤尚文は、この日最速152キロを見せ球に、カットやスライダー、スプリットなどの変化球を効果的に織り交ぜ、2回からは4連続三者凡退に抑える快投。

しかし疲れの見えた7回、決勝点となる痛恨の勝ち越し2ランを浴び、惜敗。“早慶ドラ1対決”に相応しい投手戦は軍配こそ早川隆久に挙がったものの、3回以外は毎回奪三振となる計9奪三振。“エースの矜持”は見せた。

目下チームは2年連続最下位かつ、防御率も2年連続12球団ワーストと壊滅的。慣れ親しんだ神宮で、救世主として期待したいところ。なお慶大出身の新人王誕生(※社会人経由除く)ならば球界史上初となるが、果たして!?

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