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ヤクルト球団史上初の高卒新人王投手に期待!奥川恭伸【新人王は誰の手に?プロ野球2021】

Text:徳吉刑事

新人王は誰の手に?2021

依然コロナ禍に見舞われ、混沌とするであろう今季。翻って、新人王レースの主役は、“豊作の大卒ドラ1勢”か!?、あるいは“前年ドラフトの目玉勢”が巻き返す展開になるか!?

球団史上初の高卒新人王投手に期待!奥川恭伸

新人以外の有資格者投手の中では、セ・リーグは前年ドラフトの超目玉・奥川恭伸(ヤクルト)の高卒2年目右腕を挙げたい。

奥川恭伸は、昨年の新人合同自主トレにて右ヒジの軽い炎症が判明。さらに7月末には上半身のコンディション不良により約2カ月間別メニュー調整を余儀なくされたものの、最終戦の広島戦で、プロ初登板初先発。しかも本拠地・神宮でのお披露目となった。

初回先頭の鈴木誠也に、この日最速148キロの直球を痛打され、二塁打。球界屈指の強打者に、いきなりプロの洗礼を浴びると、1死一、三塁から4番・松山竜平には追い込みながらも、これまた148キロ直球を逆方向へ2点適時二塁打されて、先制。続く坂倉将吾にも安打され、さらなるピンチも後続を連続三振に仕留めた。しかし3回には再び松山に今度は初球を右翼席へ運ばれるなど、計5失点KOで初黒星。

ドラフト制後、球団初の高卒ルーキー初登板初勝利はならなかった。だが2軍では7試合1勝1敗、防御率1.83の成績で安定感は抜群。先発ローテ入りできれば、球団史上初の高卒新人王投手もありえる話だ。

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