無安打も評価上げた智弁学園の前川右京
3月23日の第1回戦で、昨秋の近畿大会決勝を戦った智弁学園(奈良)と大阪桐蔭(大阪)の優勝候補がいきなり激突し、近畿王者の智弁学園が8-6で大阪桐蔭を破った。
「春は投手力」と言われるが、2年ぶりに開催する今センバツも好投手が豊作で、中京大中京・畔柳亨丞、市和歌山・小園健太、大阪桐蔭・松浦慶斗と関戸康介と、球速150キロを超える投手が4人と、例年以上に投手が目立つ大会になっている。
しかし投手だけでなく、野手でもプロスカウトから注目を集めている選手がいる。
第1回戦の大阪桐蔭戦に「3番・右翼」でフル出場した1年夏から4番に座る智弁学園の前川右京がその一人だ。
この試合は2打数無安打3四球で、8回の第5打席ではあわやホームランという大きなライトフライを放つも、1本のヒットも出ることはなかった。
無安打で終わった前川右京だったが、巨人・榑松伸介アマスカウト統括は「左の大砲で、ボールを運ぶ技術がある。風がなければ(スタンドまで)行っていたかもしれない」と高評価を送った。
ドッシリした体格ながら、スイングは意外にもコンパクトにまとめるスイングで高校通算32本塁打を誇っている前川右京に対し、前々から阪神・山本宣史スカウトは「高校生の左打者ではトップクラス」。と高い評価を口にするほどの逸材だ。
1回戦は無安打もスカウトの評価を上げた前川右京が広島新庄と対戦する2回戦でどのようなバッティングを見せるか注目だ。
前川右京を擁する智弁学園は、3月27日9時00分(予定)より広島新庄と対戦する。
公開日:2021.03.25