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DeNAベイスターズで優勝したい!6年契約で残留決めた宮崎敏郎

オフのFA戦線はどうなる?ストーブリーグNEWS2021

コロナ禍2年目でシーズン中の東京オリンピック開催などいろいろあった2021年。 シーズン大詰めで日本一への闘いが気になるところだが、来シーズンの戦力補強に向けたストーブリーグの動きも活発になってきた。どこよりも早くストーブリーグの行方を大予想!

秋口から冬にかけてストーブの必要な季節に取り交わされる噂話が語源とされる「ストーブリーグ」。ペナントが終盤にさしかかるこの時期になると、来シーズンの戦力補強に向けたストーブリーグの動きが活発になり、さまざまな臆測や噂が飛び交う。本稿を執筆している時点でFA権を行使する選手は明らかになっていないが、ここでは行使した仮定で予想していきたい。

移籍候補はソフトバンクとオリックスだったが、6年契約で残留

2019年に筒香嘉智、昨季は梶谷隆幸と井納翔一など、投打の中心選手が毎年のように移籍しているDeNA。ここ数年でチーム力の底上げに成功してAクラス入りが珍しくなくなったが、同時に主力の流出劇に歯止めがかからない状況が続いている。そして、今年は宮崎敏郎と山﨑康晃の二人が国内FA権を取得し、DeNAファンは戦々恐々のストーブリーグになりそう。

豪快なフルスイングと緻密なバットコントロールで今季も打線の中軸でヒットを量産する宮﨑。スタメンに定着した2016年以降は3割前後の打率と2ケタ本塁打をキープし、いぶし銀の勝負強さはさらに磨きがかかってきた。

チームとしては欠かすことのできない大事な戦力と言えるが、カギになるのが球団側の対応だ。梶谷や井納の移籍時のように去る者を追わずのスタンスなら移籍の可能性が高くなる。移籍候補は三塁を強化したいソフトバンクとオリックスあたりか。ソフトバンクの三塁は松田宣浩が鎮座してきたが、打撃面でかつての勢いはない。

中距離打者としてタイプが同じこともあり、後継者として宮崎はうってつけの逸材だろう。オリックスは高い守備力の宗佑磨が台頭してくるも、長打の少ない打撃は心許ない。今季絶好調で優勝したオリックスが、2連覇に布石を打つべく宮崎の獲得に本腰を入れるかもしれない。


と、宮崎敏郎がFA宣言した場合の予想を立てたが、10月29日、宮崎敏郎が今季取得した国内FA権を行使せずに残留することを表明した。

残留を決意したのは、26日に行われた本拠地最終戦後のセレモニーで、グラウンドを一周した時に、ファンの拍手に応える中、コロナ禍でも多くのファンが球場に足を運んでくだれている姿を目の当たりにし、応援してくれるファンのために、勝って恩返ししたいと思い、DeNAベイスターズ残留を決意し、今季最終戦となった28日の広島カープ戦後に球団にDeNAベイスターズで優勝したいと伝えたという。

来シーズンもDeNAベイスターズのユニフォームに袖を通すことを決めた宮崎敏郎がDeNAベイスターズを優勝へ導くため、どのような活躍を見せてくれるのか注目だ。

出典:『がっつり! プロ野球(29)』(一部加筆修正)