助っ人外国人列伝/オリックス,阪急編
怪力三冠王から異色の俊足助っ人まで!
今回の助っ人外国人列伝は、オリックスと前身球団の阪急を大特集。球団の黄金期、低迷期を支えた助っ人たちは記憶に残る実力ぞろい!
シーズン三塁打16本の偉業は今もパ・リーグ記録として輝く!
ラリー・レインズ
阪急通算3年:(1953〜1954,1962)
330試合 打率.302 31本塁打 172打点 114盗塁
アフリカ系アメリカ人の選手が活躍していたニグロリーグ。同リーグから1953年に阪急入りしたラリー・レインズ。現在のように多くの情報が入る時代ではなかっただけに、実力はベールに包まれていたが、蓋を開けてみると開幕から20試合連続安打を放ち、俊足巧打の守れる内野手として大活躍。塁に出れば盗塁を繰り返し、1年目61盗塁で外国人として戦後初の盗塁王に輝いた。2年目のレインズはさらに躍動し、リーグ最多の184安打、そして打率.337で首位打者を獲得し、西宮のファンを大いに喜ばせた。翌1955年はメジャー選手になる夢を追いかけて帰国するも、メジャーの舞台では活躍ができず退団。1962年に自ら売り込んで阪急復帰を果たした。だが、全盛期を過ぎていたレインズがかつての輝きを放つことはなかった……。
【初出】がっつり!プロ野球20号
『がっつり!プロ野球26号』1月30日発売!!
公開日:2020.06.06
PREVIEW
無失点も喜べない有原航平に生じた違和感とは!?