助っ人外国人列伝/オリックス,阪急編
怪力三冠王から異色の俊足助っ人まで!
今回の助っ人外国人列伝は、オリックスと前身球団の阪急を大特集。球団の黄金期、低迷期を支えた助っ人たちは記憶に残る実力ぞろい!
ここぞの場面で結果を出す働きに名将上田監督も最大限の賛辞を贈る!
ボビー・マルカーノ
阪急通算8年:(1975〜1982)
967試合 打率.287 180本塁打 611打点
メジャーでの実績はなかったが、その野球センスに上田監督が惚れ込み、ウィリアムスと阪急に入団したボビー・マルカーノ。身長177センチと外国人にしては小柄な体格だったが、チャンスにめっぽう強いシャープなバッティングで打撃の中軸を担い、期待に応える働きで阪急黄金期を支えた。タイトルこそ1978年の打点王のみだったが、強肩の二塁手としての守備も定評があり、ベストナインやダイヤモンドグラブ賞を計8回受賞している。1980年以降は衰えが見えてきたが、1983年からヤクルトに移籍し、日本球界で11年もプレー。現役引退後は巨人の中南米スカウトとなり、ルイス・サンチェを送り込んだりしていたが、1990年に肺ガンで死去。神戸の協会で行われた追悼式には上田元監督やチームメイトが若すぎる死を悼んだ。
【初出】がっつり!プロ野球20号
『がっつり!プロ野球26号』1月30日発売!!
公開日:2020.06.10