SPORTS COLUMN
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本塁打王/打点王を獲得と記録、記憶に残るスーパー助っ人!アレックス・カブレラ

Text:長谷川晶一

助っ人外国人列伝/国内流浪人編

困った時はこの選手!正真正銘『リアル助っ人』!

今回の助っ人外国人列伝は、各チームを転々とするはぐれ狼的な助っ人。ここでは、一度はクビを通告されながら、他球団で再び輝きを増す「国内流浪人」たちを紹介。

君はあの「カブレラ蝸蔵」を覚えているだろうか?

アレックス・カブレラ
NPB通算12年:(2001〜2007)
1239試合 打率.303 357本塁打 949打点

かつて、西武ドームの入り口付近に建立されていた「カブレラ地蔵」。カブレラ本人にはまったく似ても似つかないものだったけれど、それでも2002年の建立以来、「多くのホームランが打てますように」と願う西武ファンはもちろん、本人もその存在 を喜んでいた。しかし、2007年オフを最後にカブレラは西武を退団、オリックスヘと移籍する。本人がライバルチームに移 籍したのに、お地蔵様をそのまま西武ドームに奉るわけにもいかない。困った西武フロントは2008年シーズン開幕を控えた3月17日、中氷川神社の神主を招いて、カブレラ地蔵の前で御霊抜きの儀式を執り行った。儀式に要した時間は約30分で、このとき、球団、球場関係者35名が参列。約600キロの地蔵の撤去作業にはクレーン車が用意され、地蔵はトラックの荷台に乗せられ、球団事務所に保管されることとなった。さて、存在している人間を奉る地蔵の御霊を抜くということは、宗教上、そし てカブレラ本人にとって、何も問題ないのだろうか? 気になる。

噂によれば、西武は移籍先のオリックスに「地蔵譲渡」を申し出たものの、オリックスはこれを拒否したという。後に、カブレラが不振になると、今度はオリックス側から西武に改めて譲渡を申し出るも、「そんな虫のいい話があるか」と西武側が固辞したのだという。しかし、カブレラ地蔵に関する話題はまだ終わらない。カブレラがソフトバンクに移籍した2011年、再びカブレラ地蔵が脚光を浴びることになる。発端は2011年1月18日付けの「西日本スポーツ」だった。この日、1面には「カブ地 蔵、移籍へ」の大見出しが掲載される。記事によれば、ソフトバンクフロントはカブレラの入団を機に「地蔵の無償トレードを検討している」ということだった。その後、カブレラ地蔵が話題に出ることはなくなった。今でもお地蔵さまは西武の球団事務所に丁重に保管されているのだろうか?カブレラ本人の「その後」よりも、ついつい気になってしまう。

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