助っ人外国人列伝/ドミニカ編
日本球界に襲来した最強野球王国の怪物たち
今号の助っ人外国人列伝は、世界の野球選手工場として名選手を輩出してきたドミニカ共和国編。野球大国出身で実力派揃いの助っ人たちの活躍振りを振り返る。
主審に向けてマジ切れストレート!高成績より場外乱闘の印象を残す
バルビーノ・ガルベス(巨人)
NPB通算5年:(1996-2000)
106試合 46勝43敗 防御率3.31
150キロ強の速球と変化球を交えた高い制球力を武器に1981年にドジャースと契約したバルビーノ・ガルベス。素行不良等の問題などで不遇の時代を送っていたが、台湾リーグを経て1996年に巨人入りすると実力を開花させる。勝ち星が計算できる投球を披露し、16勝で最多勝に輝き、メークドラマの逆転優勝に大きく貢献。1999年まで先発ローテーションを守り、巨人の最強助っ人投手の呼び声が高い。また、投手ながら打撃も良く、場外逆転満塁ホームランなど規格外のパワーも見せつけた。だが、気性の荒さは直らず退場処分の常習者で、1998年にはジャッジが不服で主審にボールを投げつける大暴挙。2000年に日本を去ったあとも各国のリーグでトラブルを起こした。現在はドミニカで野球学校を創設し、未来のメジャーリーガーを育てている。
『がっつり!プロ野球27号』10月6日発売!!
公開日:2020.12.25