助っ人外国人列伝/ドミニカ編
日本球界に襲来した最強野球王国の怪物たち
今号の助っ人外国人列伝は、世界の野球選手工場として名選手を輩出してきたドミニカ共和国編。野球大国出身で実力派揃いの助っ人たちの活躍振りを振り返る。
チームバッティングができたら息の長い活躍も見込めたが……
トニー・バティスタ(ソフトバンク)
NPB通算1年:(2005)
135試合 打率.263 27本塁打 90打点
独特の構えで打席に立つ外国人選手は少なくないが、2005年、ソフトバンクに入団したトニー・バティスタも特徴的だった。一部で漢字の【呉】に喩えられるほど極端なオープンスタンスは、一度見たら忘れられないほどのインパクトを残した。しかし、注目されたのはフォームだけではない。メジャー通算で214本塁打を放った打棒にも期待が寄せられたのだ。同年は135試合に出場して打率.263、本塁打27本、90打点と一定水準の活躍を見せた。その一方で、選球眼の悪さと出塁率の低さを問題視する声も多く、結局はチーム若返りという大義名分の元、契約を1年残して自由契約となってしまった。しかし、残りの年の年俸も払われたため、給料泥棒という不名誉なレッテルが貼られ、日本球界を去った後も違った意味で印象を残した。
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公開日:2020.12.28