今季初登板初勝利をつかんだ秋山拓巳
4月1日にマツダスタジアムで行われた広島カープとの一戦で、昨季の広島戦で6戦4勝0敗、防御率1.45の秋山拓巳が今季初登板し、緩いカーブにフォーク、変化球を低めに投げ分け、凡打の山を築き、5回終了時点まで打者15人を相手に無安打無四球の完全投球を披露し、7回5安打2失点で今季初登板初勝利をつかんだ。
初回にマルテの犠牲フライで1点をもらうと、2回を22球で終えるテンポの良い投球を披露し、持ち前の制球力が冴え渡り、5回までわずか53球で打者15人を相手にひとりの走者も許さないパーフェクトピッチングを見せた。
7回2アウト2、3塁から堂林翔太に2点打を許したが、7回5安打2失点でしっかりと試合を作り、今季初登板初勝利を手にした秋山拓巳は「この広島戦に当てられている意味を考えて投げることはできた。3連敗するわけにはいかなかったので、なんとしても勝てるピッチングができたらなと思っていた」。と自分の役割を理解し、全うした。
矢野監督は「シーズンの最初の登板ってのは簡単ではないと思うけど、アキらしく丁寧に投げてくれた。テンポも良かったし、頼もしいなという気持ちで(ベンチから)見ていた」。と絶賛した。
20打席ぶり安打放った近本光司
17打席連続無安打で我慢が続いていた近本光司が、「1番・中堅」で先発出場し、20打席ぶりの安打を放った。
4点リードで迎えた5回1アウトの場面で、中村祐太の内角にきたスライダーをうまくライト前に運び、3月27日のヤクルト戦以来、20打席ぶりの安打となった。
2019年のルーキーイヤーには22打席連続無安打を記録している近本光司だが、同じ年の4月には打率.349と高打率をマークしている。
近本光司の復調を待ち望む矢野監督は「チカが出ることが一番うちの野球のポイントになる。1本1本のヒットが気持ちの落ち着きとか、そういうものになってくる。もちろんもう1本ほしかったやろうけど、明日以降、近本の流れって絶対来ると思う」。と4月の打撃に期待した。
7回にも四球を選び、トンネルを抜け出した近本光司が、4月からの逆襲を見せてくれることを期待したい。
公開日:2021.04.02