1軍に初合流したアルカンタラ
5月11日に14日の巨人戦でデビューする予定のラウル・アルカンタラが、1軍に初合流した。
念願の1軍合流を果たしたアルカンタラは「まず最初にチームのみんなとこうして会うことができてうれしいし、みんながとてもいい歓迎をしてくれて本当に感謝しているよ。これからこのタイガースで、チームメートたちと頑張っていきたいという気持ちだね」。と初昇格初勝利に向けて、意気込んだ。
昨シーズン、韓国リーグで20勝を挙げ、最多勝に輝いたアルカンタラは、この日初めて甲子園で練習し、キャッチボールやランニングなどで調整を行い、「すごく好きだね。グラウンドの雰囲気も良かったし、ブルペンにも入ったけれど、投げてみてすごくマウンドの感じも良かったから、好きな球場になったね」。と本拠地・甲子園のマウンドを気に入ったようだ。
2軍では2試合10イニング連続無失点
1軍昇格前最後の登板となった5月7日、ウエスタン・リーグのソフトバンク戦で先発登板したアルカンタラは、5回、83球、3安打無失点と好投し、5回無失点だった前回登板の1日の広島カープ戦に続き、2試合を10イニング連続無失点と矢野監督も納得の内容で1軍昇格を勝ち取った。
7日の試合では、1軍昇格を見据え、DHを解除し「プロ初打席」も経験したアルカンタラは、来日後かつプロで初めて打席に立ち、1打数無安打1四球ながらフルスイングを見せ、「楽しかったし、(打撃は)好き」。と話していた。
試合後、平田2軍監督はアルカンタラに対し「ピンチになっても動じないし、五回は最後、ビシッと三振で抑えたというところで、安定しているね」。と絶賛し、矢野監督へ推薦していた。
2試合10イニング連続無失点の結果を残したアルカンタラに1軍首脳陣からの期待も高く、福原投手コーチは「緊張感もあると思いますが、今できる自分のピッチングというものを見せてもらえればいいのかなと思っています」。期待を寄せた。
矢野監督も「段取り踏んでできたんでね。あとは思いきって投げてくれるだけなんで。結果がついてくるのは期待するし、プロである以上、そこは求めていかなあかんところだと思うし。外国人選手も競争が激しいんでね。その競争に入ってきてくれたらチームとしてもアルカンタラにとっても大きいので、そういうところも期待しています」。と良い結果を残し、更なるチーム内競争を激化させてくれることをアルカンタラに期待している。
来日デビュー戦でいきなり首位争いを繰り広げる巨人戦での登板という難しいゲームで、アルカンタラがどのようなピッチングを披露するのか注目だ。
公開日:2021.05.12