両リーグ最速170安打到達の近本光司
10月12日に東京ドームで行われた読売ジャイアンツ戦に、「1番・中堅」で先発出場した近本光司は、5打数3安打2打点と、自己最多に並ぶ13度目の猛打賞をマークし、両リーグ最速で170安打に到達した。
初回、先頭打者で打席に立った近本光司は、読売ジャイアンツ先発のメルセデスの2球目146キロのストレートをレフトへ運び、4試合ぶりのヒットを放つと、2回2アウト満塁のチャンスの場面で、再びメルセデスの7球目132キロのスライダーをライト前へ弾き返し、先制の2点タイムリーツーベースヒットを放ち、57回目のマルチマルチヒットを記録すると、5回先頭打者で、三度メルセデスの4球目141キロのストレートをレフト線へツーベースヒットを打ち、怒濤の3打席連続ヒットで、自己最多タイとなる13度目の猛打賞を記録した。
決勝点となる2タイムリーツーベースヒットを放った近本光司は、青柳さんのためにも先制点が欲しかったので、打つことができてよかったと、青柳晃洋の12勝目を喜んだ。
4試合ぶりのヒットから怒濤の3打席連続ヒットを放ち、自己最多に並ぶ13度目の猛打賞をマークし、両リーグ最速の170安打に到達した近本光司は、155安打で2位のDeNAベイスターズ佐野恵太と15本差で、最多安打争いを独走しており、自身初の打撃タイトルをハッキリと視野に入れている。
さらに、3安打猛打賞で打率.313にまで戻した近本光司は、打率.323で首位を走る広島カープ鈴木誠也を追い、首位打者争い4位につけている。
近本光司が鈴木誠也を抜き、首位打者を獲得するとなると、阪神タイガースでは2014年のマートン以来の快挙で、日本人選手では2003年の今岡誠以来18年ぶりの偉業達成だ。
今季170安打でリーグ最多安打を独走し、両リーグトップとなった近本光司が、首位打者と最多安打を同時に獲得すれば、阪神タイガースでは1986年のバース以来35年ぶりとなる。
4試合ぶりのヒットから怒濤の3打席連続ヒットを放ち、固め打ちのできる調子が戻ってきた近本光司が、タイトル獲得へどこまで記録を伸ばせるか注目だ。
公開日:2021.10.13