今シーズン5度目のマルチヒット記録した高山俊
9月3日に鳴尾浜球場で行われたウエスタン・リーグの広島カープ戦に、「7番・DH」で先発出場した高山俊は、4打数2安打2打点1盗塁。今シーズン5度目のマルチヒットを記録し、1軍昇格へアピールした。
豊田寛のタイムリーツーベースヒットなどで2点を奪った初回、2アウト2、3塁のチャンスの場面で打席に立った高山俊は、広島カープ先発の大道温貴の2球目143キロのストレートを捉え、センターへタイムリーツーベースヒットを放ち、初回に一挙5得点を奪う猛攻を呼び込んだ。
さらに、5回、1アウト走者なしの場面で、再び大道温貴の2球目134キロのチェンジアップをライトへ運び出塁すると、高寺望夢の打席で盗塁を決め、チャンスを演出。高寺望夢がこのチャンスを逃さず、広島カープを突き放すタイムリーヒットを放った。
2016年に新人王に輝いた高山俊だが、昨年は1軍昇格なしに終わり、背水の陣で臨んだ今シーズンは、4月9日に1軍に合流。同日の広島カープ戦に途中出場し、551日ぶりのヒットを放ち、甲子園のファンを沸かせていた。
しかし、6月29日のウエスタン・リーグのソフトバンクホークス戦で、4回に自打球が右膝付近に直撃。7月1日に大阪市内の病院で右膝蓋(しつがい)骨骨折と診断され、1カ月以上離脱し、8月21日の中日ドラゴンズ戦で53日ぶりに実戦復帰していた。
平田監督からも怪我から復帰した直後にも関わらず、打撃好調だと絶賛されている高山俊には、シーズン終盤最後の追い上げを見せたい阪神タイガースの救世主として1軍復帰を果たしてもらいたい。
高山俊が今シーズン最後で復活の兆しを見せられれば、来シーズンの戦力図も大きく変わってくるだろう。
公開日:2022.09.04