山本泰寛が3安打猛打賞を記録

3月17日、鳴尾浜球場で行われた広島カープとのウエスタン・リーグ開幕戦に、「2番・二塁」で先発出場した山本泰寛は、5打数3安打。ウエスタン・リーグ開幕戦でいきなり3安打猛打賞を記録し、開幕1軍へアピールした。

1点リードの3回1アウト1塁の場面で打席に立った山本泰寛は、広島カープ先発の玉村昇悟の2球目142kmシュートをライト前へ落ちるヒットを放ち、高濱祐仁の一時勝ち越しのタイムリーヒットを呼び込んだ。

さらに、2―2の同点で迎えた7回、先頭打者で打席に立つと、広島カープ2番手・薮田和樹の2球目ストレートをセンターオーバーのツーベースヒットにした。

最後は、9回1アウト走者なしの場面で、広島カープ4番手・黒原拓未の初球144kmストレートを捉え、レフトフェンス直撃のスリーベースヒットにし、3安打猛打賞を記録した。

2022年シーズンの山本泰寛は、持ち前の守備力に加え、打撃に走塁と存在感を見せ、矢野阪神の勝利に欠かせないスパイスとなる活躍を披露していたが、今シーズンの春キャンプは2軍スタートとなっていた。

キャンプから2軍で好調をキープしている山本泰寛は、2月の紅白戦から13試合で打率.485と驚異の数字を残し、ウエスタン・リーグ開幕戦では3安打猛打賞を記録し、打率.600の好発進を切った。

去年よりも更に一皮むけた打撃でアピールを続ける山本泰寛が、WBCで躍動する中野拓夢が最有力の正二塁のポジションを虎視眈々と狙っている。

岡田監督が2軍で目をつける山本泰寛をどのタイミングで1軍に呼び寄せ、岡田阪神の勝利に欠かせないスパイスにしていくのか注目だ。