ドラフト順位と選手成績が直結しないのはよくある話。期待の選手が伸び悩む一方、思わぬ掘り出し物が現れることも…そこでチームを牽引する主力選手たちの指名当時の評価をチェックしてみた。
高校球界のエリートには身長のハンデは関係なし
今回紹介する選手の中でアマチュア時代にダントツの球歴を誇るのが近藤健介。名門・横浜高校で正捕手を務め、3年生時には甲子園大会に春夏出場。AAAアジア野球選手権日本代表に選出されてチームを優勝に導く…というプロフィールを見ると、なぜドラフト会議時に4巡目まで残っていたのかがわからないレベルである。
だが、ドラフト当時の近藤健介のスカウト評を見るとバットコントロールの技術の高さを評価する一方、「小柄ながら」という前置きが付くものが目立った。打撃はもちろん遠投120メートルを誇る強肩で捕手としても一流だったが、身長の低さが大成を阻むと考えられ、中には高卒でのプロ入りは時期尚早という声すらあった。
そうした評価を覆し、1年目から日本シリーズ出場を飾り、今や日本を代表する巧打者に成長したのだから、まさに痛快そのものだ。ちなみに近藤健介が指名された2011年のドラフト会議で日本ハムは1巡目に菅野智之(東海大学)を強行指名。結果的に菅野智之は入団せず、ドラフト1位を無駄にしたが、近藤健介はその穴をカバーして余りある活躍を残したと言える。
写真:あもあもだいち
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公開日:2020.03.14