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男子準決勝、波に乗るフランスはアルゼンチンを寄せ付けず!【男子バレー/東京オリンピック】

東京五輪 フランスアルゼンチン戦コメント

男子準決勝、波に乗るフランス アルゼンチンを寄せ付けず 仏ヌガペ「決勝がロラン(ティリ監督)の最後の試合です。最後にふさわしい試合をしなければいけません。」

勢いに乗る2チームの対戦となったが、終始フランスのペースで試合が進み、初の決勝進出を決めた。決勝の組み合わせはROC(ロシア)対フランス、3位決定戦はブラジル対アルゼンチンとなった。


■準決勝第2試合 フランス3-0アルゼンチン
(25-22、25-19、25-22)

フランスがポーランドを倒した勢いを、そのままこの試合にも持ち込んだ。初のメダル獲得に向けプレッシャーや緊張もあっただろうが、セッターをキャプテンのベンジャミン・トニウッテイではなく、長身のアントイーネ・ブリザードに託した。1、2セットはフランスのOPジーン・パトゥリー、OHエアルヴィン・ヌガペ、OHトレヴォー・クレベノがそろって打ちまくり、速いペースで試合が進み、アルゼンチンに付け入る隙を与えない。第3セットに入り、やっとアルゼンチンが反撃の兆しを見せるが、点差を縮めることができない。中盤MBセバスチャン・ソレの連続ブロックで15-15と追いつく。1、2点差ですがっていくが、フランスのスパイカーの安定さは変わらず、最後はブロックでしめ、3-0で勝利した。どちらが勝っても初の決勝進出であったが、フランスがROC(ロシア)と金メダルを争い、アルゼンチンはソウル五輪以来の銅メダルを目指す。

■試合後のコメント(FFvolleyのインタビューより)

フランス、OPジーン・パトリー:五輪という舞台は決してあきらめてはいけない場所です。予選リーグではアメリカには完敗し、落とすべきでないアルゼンチンにやられました。でも劣勢であっても、そこから這い出し、挽回できると知っていました。そのような精神状態で、今まで経験したことのないような高レベルのバレーをすることができ、対戦相手を苦しめることができました。闘争心と創造性の融合というところでしょうか。決勝の相手のロシアはこのような戦いに慣れていないと思います。彼らは高く、フィジカルも強く、パワーもあるので、こちらはずる賢くフェイントやブロックアウトなど、忍耐を持って戦っていかなくてはいけません。

フランス、OHエアルヴィン・ヌガペ:この大会中に様々な感情を経験しましたが、今は誇らしくとても幸せな気持ちです。このメンバーで決勝にたどり着くまで、15年くらいともに戦ってきた仲間もいます。いつも夢のように語ってきたので、今日はそこまで到達できたなんて、とてもいい気分です。自分たちは何でもできるとわかっていましたが、予選リーグのアルゼンチン戦の後はとても難しかったです。リオ五輪の予選敗退も頭をよぎり、自分たちのゲームをして、もっと楽しんで、と言い聞かせました。メンタル勝負ですね。そこから急に試合や勝利が変化しました。そこがスポーツのおもしろいところでもあると思います。ここまでは最高のシナリオです、ほとんど完璧な。決勝がロラン(ティリ監督)の最後の試合です。最後にふさわしい試合をしなければいけません。前評判などは忘れて、自分にプレッシャーをかけないようにしたいです。

取材:ブラジル在住 唐木田 真里子

写真提供:FIVB

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