大谷翔平の打撃から学び本塁打量産する村上宗隆
7月16日、17日に行われたオールスターゲームに出場した村上宗隆は、17日の楽天生命パークでの第2戦に「4番・三塁」で先発出場し、4打数ノーヒットと第1戦の代打でもヒットは出ず、ノーヒットでオールスターゲームの幕を閉じた。
しかし、ホームランダービーでは柳田悠岐と対戦し、チームメイトの松田宣浩が投げる球に対し、高い放物線を描いて5本塁打を放った柳田悠岐に対し、後攻の村上宗隆は、軽いスイングながらハイペースでスタンドに運び、30秒を切ったところで柳田悠岐を上回り、村上宗隆が6本塁打で準決勝に駒を進めた。
準決勝では、今年の“ホームランキング”に輝いた吉田正尚と対戦し、先攻の吉田正尚は、死球のアクシデントもあったが、6本塁打の好成績を残し、後攻の村上宗隆も、負けじと後半に追い上げを見せ、弾丸ライナーの一発などパワーを示したが、1本差で及ばず、5本塁打で準決勝敗退となった。
村上宗隆に1回戦で敗北した柳田悠岐は「対戦相手の村上くんはさすがのパワーでした。完敗、お手上げです」。と6本塁打を放った村上宗隆を絶賛した。
柳田悠岐が絶賛した村上宗隆は、リーグ前半戦を終え、26本塁打と27本塁打で本塁打王争い首位を走る岡本和真に次ぐ2位につけている。
ホームランダービーでもホームランを量産した村上宗隆が今シーズンすでに26本塁打を放てている要因は、シーズン中でも理想を追いかけ続け、改善を繰り返しているバッティングフォームだ。
村上宗隆が理想とするバッティングは、大谷翔平のインパクト時に左足より少し下がる右足の動きだという。
大谷翔平のホームランのリプレイをなんとなく見ていると全く気づかないような右足の若干の動きが本塁打量産のカギだと村上宗隆は明かしている。
インパクト時に右足を若干の下げることができると、インコースに差し込まれたボールでもうまく捉えられ、普通ならホームランにできないボールもホームランにできるというのだ。
このバッティングを大谷翔平はできているからメジャーでホームランを量産していると村上宗隆は分析し、自分のバッティングにも取り入れ、今シーズン前半戦だけで26本塁打と量産している。
しかし、村上宗隆が大谷翔平の右足をインパクト時に下げるバッティングを理想的に実践できたのは、わずか1試合のみで、まだまだ改良の余地があるようだ。
村上宗隆が大谷翔平の右足をインパクト時に下げるバッティングを自分のものにした時、一体何本のホームランを放っているのか楽しみで仕方がない。
公開日:2021.07.18