運動などによって骨が刺激されると、骨をつくるはたらきをする骨芽細胞が活性化し、オステオカルシンを放出します。
オステオカルシンは、全身にさまざまな嬉しい作用を及ぼすたんぱく質で、いわば「若返りホルモン」です。
オステオカルシンは、筋肉のエネルギー効率を高めて活動的に動けるようにし、からだに脂肪が蓄積されるのを抑え、肥満を防ぎます。
血糖値の上昇を抑えて糖尿病を防ぎ、記憶力を高め、免疫機能をアップ。動脈硬化を予防する作用もあると考えられて います。
さらに美肌に必要なコラーゲンの合成を促し、男性では、精巣に作用して男性ホルモンを増やし、生殖能力をもアップさせるといいます。
骨は刺激されると「まだ老け込んじゃいけないんだ!」と思い、全身の臓器に向けて、若返りのメッセージを出してくれるのです。
【書誌情報】
『1日1分!!一生歩ける骨づくり』
監修:林泰史
(原宿リハビリテーション病院 名誉教授)
誰もが一生、若々しく元気に過ごしたいと思っています。そのためには、骨の健康を最優先で考えてみるのもよいかもしれません。スカスカの骨では、転倒、骨折、寝たきりを招いたり、いつのまにか骨折で、背中や腰が丸くなってしまうことも。骨を強くするためには、「1分の骨刺激と1杯のホットミルク」を取り入れましょう。すると骨から若返りホルモンが出て、いろいろな病気の予防に役立ち、お肌も若返る。毎日が活動的になり、元気に過ごせばまた骨が刺激されるという嬉しいサイクルが生まれます。この本で骨の大切さを知り、一生折れない、一生歩ける若々しさを手に入れましょう!
公開日:2019.12.04
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