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フランシスコ・セイルーロが提案した社会的感情構造とは!?【ダイヤモンドオフェンス】

Text:坂本圭

社会的感情構造(チームの戦略・戦術の最適化)

 優先シミュレーション状況において、チームの戦略・戦術を最適化することを優先する際に、認知構造と並び優先されるのが社会的感情構造だ。社会的感情構造とは、チーム内の選手間の関係性であり、「息の合ったプレー」や「阿吽の呼吸」などがそうだ。これはチームで長い間トレーニングや試合を経験することで学び獲得されていく。

フランシスコ・セイルーロ(2004)が提案した社会的感情構造は、3つの異なる側面「共感」「アサーティブネス(自他を尊重した自己表現)」「自己管理」から構成されている。

チームという「自己管理グループ」を最適化するための方法として「相互扶助」と「協力」がある。これらはチーム内の選手が社会的感情を共有するための手段である。

●社会的感情構造3つの異なる側面
フランジスコ・セイルーロのコンセプトを解釈したもの(ダニエル・ボカネグラ・カマーチョからの引用)


出典:『ダイヤモンドオフェンス サッカーの新常識 ポジショナルプレー実践法』坂本圭

『ダイヤモンドオフェンス サッカーの新常識 ポジショナルプレー実践法』
著者:坂本圭

日本ではまだ珍しいサッカー攻撃の概念・ポジショナルプレーを取り入れた戦術書!!スペインのプロチームでコーチライセンスを獲得した著者が、サッカーを勉強したい学生や指導者、日本式ではなく世界のトップシーンで導入されている新しいサッカーの攻撃方法を実践したいと思っている方々のために、ポジショナルプレーを実践するための方法としてダイヤモンドオフェンスを伝授します。

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