ビギナーにお勧めの馬券
数多ある馬券の種類から、一体何を選んだらいいのか?競馬初心者講座で、ボクは、まずワイドを勧めるようにしています。
今の時代、馬券の主流は馬連でしょう。ただし、上位2頭を選ぶのは至難のワザ。でも、ワイドというのは、1頭間違えていい馬券なんですね。
どういうことかと言うと、例えば競馬場で、隣りのオジサンが、どうやら1‒9の馬連を持っているよう。
9番の馬が先頭で、次に1番の馬が走っています。「よし、そのまま!そのまま!」。大きな声で叫んでます (笑)。
ところが、最後の最後に8番が追い込んで来て、1番を交わして、2着でゴールイン。
「なんだよ~、1番と9番でいいのにねぇ」と、悔しそうな顔で話し掛けられ、「ですよねぇ」と言いながら、ボクは1‒9をワイドで持っていれば、1着3着で当たりなんです。「おいおい、9番が勝つなんて、誰も思わないよ。ねぇ、お兄さん」と言われた時も、1‒8をワイドで持っていれば、2着3着で当たりなんですね。
そう、1頭間違えてもいいんです。
ワイドは、馬連の約3分の1の払い戻しになると言いました。それでも、馬連の配当は、単勝と違って、数千円の払い戻しが、ちっとも珍しくありませんから、その3分の1でも、結構な金額になる。1頭間違えてよくて、そこそこの配当なので、ビギナーにはよく勧めるし、自分でもよく買ってます。
競馬場のモニターで、配当を確かめてみて下さい。もちろん、激安の時もありますが、「へぇ~、こんなにつくんだ」というのが、きっとわかると思います。1着3着や、2着3着に救われた、なんて経験も、早々に出来るはず。ワイドはお勧めです。
【書誌情報】
『究極の競馬ガイドブック 自分で“勝ち馬”を探せるようになる』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくので、まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導いてあげるのを目的とした本です。
公開日:2020.07.14