今年で12回目のレパードS
8月に入り、夏競馬真っ盛りの中央競馬。今週は、今後のダート路線を賑わす、スターホースの誕生が、見られるかもしれないレース「レパードステークス」が新潟競馬場で開催される。
このレースは3歳限定のダートレース。2009年に創設して、今回で12回目と、JRA重賞の中でも、比較的歴史が浅い重賞となっている。しかし、このレースの勝馬を振り返ると、錚々たるメンバーの名前が刻まれている。このレパードS勝馬の中から、1頭名馬を紹介しよう。
2009年勝馬「トランセンド」
デビュー、2戦目と芝を使うも勝ちきれず、3戦目にダートにて初勝利を挙げる。続く500万クラス(ダート)を2着に7馬身差、初の古馬戦1000万クラス(ダート)を、8馬身差のレコード勝ちで勝利してきてから、レパードSに参戦。
レパードSでも2着スーニ(後の短距離GⅠ級馬となる)に、3馬身差をつけ重賞初勝利を挙げる。
翌年2010年の秋から、トランセンドの絶頂期を迎える。
11月にみやこS(GⅢ)を勝つと、続くジャパンカップダート(GⅠ)、翌年2011年のフェブラリーS(GⅠ)と3連勝を飾る。その結果を受け、2011年ドバイワールドカップ(当時賞金が最も高いレース)にブエナビスタ、ヴィクトワールピサと、ともに参戦。
当時のドバイワールドカップは、オールウエザーコースで行われていた。このオールウエザーコースとは、人工素材を使用した人工馬場で、砂による砂埃や、芝コースに見られる、使用後の芝の荒れなどがないため、一時期ドバイやアメリカで使用されていた。しかし、水捌け問題や馬体の故障懸念などがあり、現在使用しているコースは少なくなってきている。
そのオールウエザーコースで、皐月賞馬のヴィクトワールピサに負けるも、日本馬の1-2フィニッシュを達成(ブエナビスタは8着)。
帰国後、その年はGⅠ級の南部杯とジャパンカップダートで勝利を収める。
翌2012年は、フェブラリーSから始動するも、7着と惨敗。以降も掲示板すら乗ることが出来ず、12月の東京大賞典を最後に引退。
現在は種牡馬として、GⅠ馬を輩出すべく生活している。
果たして勝って、歴史に名を刻むのはどの馬か⁉
出走は、8月9日 新潟競馬場 11レース 15時45分予定。
公開日:2020.08.08