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1部昇格/1部優勝/全国大会出場という目標を確認する為の15分間のミーティング内容とは!?【東農大オホーツク流プロ野球選手の育て方】

Text:樋越勉

2部開幕

 新入部員15名と在学生6名で始まった新たな船出。オープン戦ではあまり良い結果は出ていなかったが、チームとしてはまとまり始めていた。2部の試合会場は愛別球場。その当時、愛別町職員であった田中さんは、管理していた同球場の利用や審判部長を引き受けてくれるなど、連盟の運営には大変尽力して頂いた一人だった。

私が4部で指導し始めた頃から大変可愛がって頂いた事もあり、普通であれば試合球場で合宿を張る事は絶対にあり得ないのであるが、開幕3日前からグラウンドを借してもらい、ミニキャンプを張った。グラウンドに慣れること、ここで戦うのだという気持ちを醸成するためだった。

起床は6時。6時半に食事を取り、7時にはもうグラウンドに立ち、ノック、フォーメーション、一本バッティング、バッティングと朝から晩まで、試合前日まで練習をした。

彼らは何が何だかわからない中で、これからリーグ戦が始まるのだという気持ちだけは持っていたと思う。私は3日目の最終日、大会の前日の練習が終わった愛別球場で部員全員をセンターに並べて正座をさせた。目をつぶらせ、私は彼らに話をした。「君たちがなぜ、この北海道に来たのか。なぜ、この大学で野球をしようと考えたのか。この選んだ道が間違っていない様に結果を出さなくてはならない」

この21名は1部昇格、1部優勝、全国大会出場、という目標を持った最初の学生たちだった。その心をもう一度確認するために15分くらい語っただろうか。

「心を持つこと。心を持てば、力が無くても結果が出るであろうこと。練習は嘘をつかないこと」そんなことも彼らに伝えた。心がある者には必ず結果が付いてくるのだと伝えた。

 

これは全てに繋がると思う。心の無い仕事、心のない行動は何も結果を生まない。心があれば、結果が悪くても何かに繋がり、人を動かし、組織を動かす。それが人間の繋がりで有り、人間にとって大切なことだ。

出典:『東農大オホーツク流プロ野球選手の育て方』著/樋越勉

『東農大オホーツク流 プロ野球選手の育て方』
著者:樋越勉

多くのプロ野球選手を輩出する北の最果て、北海道網走市にある東京農業大学オホーツクキャンパス野球部。恵まれた施設環境ではないにも関わらず、なぜ有力選手が育つのか⁉東農大学野球部のカリスマ、樋越監督の選手を見抜く眼力と、その育成術を紹介‼プロ野球選手の育て方、ドラフトへ送り込む手腕、練習環境の整え方などを、具体的に解説するプロ野球ファンや指導者必見の一冊。愛弟子の周東佑京のコメントも収録。

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