脂肪肝が治らないと永遠にやせられない!?
脂肪肝とは、お酒の飲みすぎや、お酒やおつまみなどに含まれる糖質をとりすぎが原因で起きる病気です。具体的には、肝臓に中性脂肪がたまりすぎた状態を脂肪肝と呼びます。中性脂肪は私たちが体を動かすときに使われるエネルギー源でもあります。
そのため、エネルギーが不足したときに備えて、肝臓内にある程度は蓄えておく必要があります。しかし、限度を超えて増えてしまうと逆効果。肝臓内で貯蔵しきず、反対に体に悪影響を及ぼすことになるのです。肝臓における中性脂肪の比率は、4%までなら「正常」です。
しかし、5%を超えるとすでに「軽度」の脂肪肝。20%以上だと「中度」、30%以上にもなると「重度」の脂肪肝と判断されます。中性脂肪が20%を超えてくると、肝細胞が炎症を起こして壊れ、中性脂肪が血液中にあふれ出します。これが体のあちこちに移動して脂肪として蓄積され、肥満を招くのです。さらにいうと、血液がドロドロになり動脈硬化を引き起こし、病気のリスクがぐんと高まります。
また、肝臓がこのような状態だと肝臓自体の機能が低下し、本来、肝臓が行っているアルコールの分解や糖質の代謝がうまくできなくなります。そうなると、脂肪は消費されずにたまる一方。永遠にやせられない状況に……。やせるためには、肝臓についた脂肪を落とすことが先決。肝臓が健康になってはじめてやせる準備が整います。
出典:『内臓脂肪の名医が教える痩せるお酒の飲み方』
【書誌情報】
『内臓脂肪の名医が教える痩せるお酒の飲み方』
著:栗原 毅
ダイエット中は痩せるために禁酒すべき、とよく言われますが、一生太らないための“長く継続できる健康管理法”という点では、禁酒を前提にしたダイエットはお酒好きにはハードルが高くなってしまい、結局挫折してしまうということも。
そんな痩せたいけどお酒も楽しみたい!という人に向けて、40年以上脂肪肝などの内臓脂肪を研究してきた肝臓専門医の著者が考案した最強の『自動痩せ飲酒プログラム』を紹介します。そもそも人間が太ってしまう原因は“脂肪肝”にあります。脂肪肝とは脂肪が肝臓についてフォアグラ状態になってしまっていることで、その状態になると痩せるための代謝機能は半減し、生活習慣病などのリスクも上がります。
本書ではそんな脂肪肝をお酒を飲みながらでも改善し、痩せていく体を手に入れるための飲み方を解説します。
プログラムの内容は、いつもと飲む量は変わらないのに自然と酒量が減る『満腹ハイボール』を作ったり、割りものを変えるだけで脂肪燃焼できる○○ハイを作る、プロのバーテンダーが教えるスパイスを使った痩せるお酒の作り方、
飲む前に食べるだけで血糖値の急上昇を抑えて太りにくくなるおつまみを食べる、などなど誰でも簡単にできるものばかり。
さらに飲んだ後に絶対やるべき痩せるための最大のアフターケア『歯磨き&舌磨き』の方法まで解説。
好きなお酒を楽しみながら、でもしっかりと痩せていくための方法を図解、イラストでわかりやすく解説する一冊です。
公開日:2023.12.02