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皮膚が老化するとシワやシミができるのはなぜ?皮膚にダメージを与える“加齢老化”と“光老化”とは【図解 老化の話】

Text:長岡功 野村義宏

皮膚の老化には2パターンの老化が

「お肌の曲がり角」という言葉をよく耳にすることがありますね。女性の“疲れと肌の意識調査”によると30代女性の意識が顕著で、30代前半では「目の下のくま」「肌荒れ」「顔色のくすみ・わるさ」、30代後半では「口角の下がり」「毛穴のたるみ」を実感するようです。ただし、持って生まれた肌質が、生活環境・食事によって影響を受けることを忘れてはなりません。なので、自分にあった化粧品や食事が重要になってくるわけです。

さて、そんな皮膚にダメージを与える原因に、“加齢老化”と“光老化”があります(下図)。加齢老化とは経時変化によるもので皮膚の主成分であるコラーゲンに糖が結合し、その結果、皮膚の水分が除かれて、薄く、硬くなる皮膚老化のことです。個人差があって、湿度や乾燥などの環境変化や食生活に依存する傾向があります。肌質も普通肌、脂性肌、混合(乾燥脂性)肌、乾燥肌に分けることができ、肌質に合った化粧品が推奨されています。

光老化とは紫外線が悪さをする皮膚の劣化で、女性にとっての大敵、シワやシミができる原因になります。皮膚を寝具のマットに例えると、スプリングがエラスチンで、横のネットがコラーゲン、その間を埋めているのが水持ちのよいヒアルロン酸ということになります。紫外線に暴露されるとエラスチンが弾力を失い、コラーゲンが固まることで肌に空隙ができ、それがシワになると考えられており、ヒアルロン酸の水持ちも悪くなってしまうのです。

シミができるのも紫外線が悪さをします。肌はターンオーバーといって28~40日で入れ替わるのですが、紫外線に暴露される皮膚の細胞が元気を失い、代謝が悪くなり、メラニンという色素が落剝できなくなる。その結果、シミなるということです。だから、肌にとって紫外線を浴びるのは“百害あって一利なし”というわけです。

また、ストレスも皮膚の劣化に悪影響を与えます。肌に潤いをもたらす女性ホルモンが皮膚に行きわたらなくなり、肌の水分が減りコラーゲンの生成にも影響するのです。なぜなら精神的な緊張状態ではストレスホルモンが発生し、血管が収縮するからです。ところで肌の老化を防ぐことができるのか。解決策はあります。生活習慣や食事、紫外線の防御によって改善は可能なのです。当たり前のことを当たり前に実行することが大切というわけです。

ストレス解消ということでは、鏡を見ることも重要といわれますし、笑いが福を呼ぶ、というわけで、気心の知れた友達と美味しい食事をすることで“ほっこり”することがよいのかも。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 老化の話』監/長岡功 野村義宏

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 老化の話』
長岡 功 総監修/ 野村 義宏 監修

高齢化や平均寿命が伸びた社会では、「老化」は誰もが避けられない、しかし誰もが可能な限り抗いたいテーマ。その多くは人体の「老化現象」、またそれに伴う「諸症状」として、完全には克服できないまでも、原因やしくみを知ってうまく対応すれば、症状を「やわらげる」ことや、日常生活での「影響を少なくする」こと、また「目立たなくする」ことが可能である。本書では具体的に、老化にともなう病気・諸症状の原因に言及し、その対処・対策法を解説、紹介する。中高年以降の健康と美容の悩みを楽しく読めて、一気に解決する一冊です。

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