必要なタンパク質量を確認する
まずは、自分に必要なタンパク質量がどのぐらいなのかを計算してみましょう。
アスリートとして1日に必要なタンパク質の量はおよそ体重(kg)×2(g)といわれています。
たとえば体重70kgの選手であれば1日に140gのタンパク質(1食あたり約47g)が必要となる計算です。
意外と少ないと思われるかもしれませんが、ステーキの肉140gがそのままタンパク質140gではないということも理解しておきましょう。
肉にはタンパク質だけではなく脂質や糖質、食物繊維、水分などさまざまなものが含まれており、実際に含まれるタンパク質は多く見積もっても2割程度です。
単純計算で140gのステーキ肉に含まれるタンパク質は28g程度ということになります。
この他にも卵1個(60g)あたり約7.4g、ご飯一膳(160g)あたり約4g、 納豆1パックあたり約8.3g、牛乳100gあたり約3.4gなど、1つの食品だけで食分をまかなえるほどのタンパク質は含まれていないため、これにメインのおかず(肉類、魚類など)を準備してタンパク質をとるように心がけます。
ただしタンパク質を基準に食事量を設定すると、脂質をとりすぎる傾向になるので注意が必要です。
【書誌情報】
『基礎から学ぶ スポーツセルフコンディショニング』
著:西村典子(アスレティックトレーナー)
近年、セルフコンディショニングという言葉を聞けば、自分自身で自分の体を良い状態に保つための取り組みであることが理解されるようになってきましたが、やはり、その内容は奥が深く、まだまだ正しい知識が広まっていないのが現状です。そこで、本書では、数々のプロスポーツ選手を指導した経歴を持つ日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーである西村典子氏による環境に頼らず自分自身をアップデートする基礎から学ぶセルフスポーツコンディショニングを3つのパートに分けてわかりやすく紹介。結果を出すアスリートは必ず実践しているコンディショニングは必見です。
公開日:2019.09.16