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ボールを上げて寄せるピッチアンドランの鉄則とは?【うねりスイング 実戦ラウンド編1/三觜喜一】

Text:三觜喜一

ある程度グリーンから離れていたらピッチエンドランを選択する

ボールからグリーンまで距離があって、その間の芝が長くて計算が立ちにくい場合には、ある程度のキャリーを出して寄せるピッチエンドランという打ち方を選択します。

ボールを上げることになりますが、打ち方としてはランニングアプローチとそう違いはなく、むしろボールを上げようとすることでのミスに気を付ける必要があります。

この場合もボールの落とし場所が重要になりますが、何も目印がないところに正確に落とすのは難しいので、グリーンエッジを超えたところがひとつの目安となります。

手前の長い芝をハードルとして、そのハードルを越えたところに落としてから、転がって寄るクラブを使うことがポイントです。

落とし場所まで近ければピッチングウェッジで打てますし、遠くなれば52度、58度とロフトがあるクラブを使うことになります。

ピッチエンドランは落ちてからの転がりを計算することが大事で、落ちてからカップに向かって転がっていくイメージをあらかじめ作っておいてください。

ボールが落下してからどんな勢いで転がって、最終的にどのようにカップ周辺に止まるかという具体的なイメージがないと寄せることはできません。

ピッチエンドランの構え方は、ランニングアプローチよりも振り幅が大きくなりますので、そのぶんスタンスも広くなります。また極端にボールを右に置いたり、極端にハンドファーストにしないで、できる限りシャフトが垂直になるように構えてください。

ここでもボールがセンターからやや左にあったほうが、ソールを滑らせて打てますし、フェースにボールが乗るアプローチショットが打てます。

ボールを上げる場合に気を付けなければならないのは、救い上げるような動きでフェース面を上に使おうとすることです。

そうすると実質的にボールに当たる部分が薄くなりますから、だるま落としのようになりやすく、刃に当たってトップしてしまうことも多くなります。そうならない左手の動きを止めずクラブフェースをつねに回転させながら打つように左手の動きを止めず、クラブフェースをつねに回転させながら打つようにします。

ボールを上げようとすると、クラブヘッドがボールとコンタクトする前に、体が浮いてしまうことが多くなりますが、そうならないように意識して、感覚的には振ってからボールが、どこに飛んだかを探すぐらいでちょうどいいのです。

こうして時間差を作ってボールを目で追いかける癖をつけると、ロフト通りにボールを飛ばせるようになります。

出典:『うねりスイング 実戦ラウンド編1 ドライバー・アプローチ・パッティング50の最強ワザ』著/三觜喜一

【レッスンプロ/出演者情報】
●三觜喜一
1974年神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。1999年よりジュニアを精力的に指導。独自のエクササイズやドリルが多くのゴルファーから共感を得ている。辻梨恵をはじめ多くのツアープロも指導。2014年、日本プロゴルフ協会ティーチングプロアワード功労賞受賞。

【書誌情報】
『うねりスイング 実戦ラウンド編1 ドライバー・アプローチ・パッティング50の最強ワザ』
著者:三觜喜一

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